発達心理学の見解によると、「自分の物を大事にする」「大事だから自分で片づけるんだ」と、自分で自分の物を管理することを喜びと感じるようになるのは、4~5才からだという。
それを伸ばすためにも、子供に小さくてよいので決められたスペースを与えて、そこを自己管理させると、自分で考えながら片づけるだけでなく、あらゆることを順序立てて考えられるようになるという。
5000軒の片づけで、さまざまな家族を見て、自身も5人の子供を育てた片付けの達人・安東英子さんは、「小学校の入学を機に自室を与えて、自分の物は自分で管理させるのは、時期的にもいい節目」と話す。
使った物を出しっぱなしにせず、自分で元に戻すことは、社会生活の基本だ。また、何をどうしまうかは、次に使うときの効率を考える訓練にも。
子供がある程度大きくなってからでも取り返しはつくが、早い時期に始めれば、自然と習慣づく。片づけも人生も失敗しないテクニックを子供に身につけさせるのが重要だ。
※女性セブン2015年7月30日・8月6日号