当サイトにも、かつて恐ろしい新歓コンパを経験した記者がいる。
「関西の私大で寮に入ったのですが、大学内で行われる新歓コンパは代々『名物』として語り継がれるほどヒドイものでした。
先輩が円形に座り、真ん中で新入生が一人ずつ一発芸を披露します。その前には酒を注ぐバケツが置かれ、面白さの度合いによって中身の“配合”が変わります。面白くてもビール、日本酒、焼酎などがチャンポンされるのですが、面白くなければウイスキーやウォッカも加えられる。
結局、ほとんどの新入生が酩酊し、自ら歩けなくなった人は軽トラックの荷台に押し込まれ寮の部屋に連れ帰される。私は記憶がないまま、翌朝、部屋中が汚物まみれになっていました。今から思えばよく死人が出なかったと思いますよ」
もちろん、いまだにこんな伝統が続いていたら大問題だが、それ以上に各人がイッキ強要の罪悪感を持たなければ取り返しのつかないことになる。
「イッキ飲みをさせて誰かが急性アルコール中毒になれば、強要罪どころか傷害罪に該当し、もし死んでしまえば傷害致死罪で3年以上の懲役刑が科される可能性がある。周囲ではやし立てた人も現場助勢罪に問われる。また、今回の東大生のように損害賠償責任を負わされるケースも増えている」(ハラスメント被害に詳しい弁護士)
若気の至り、悪ふざけでは済まされないことを、いい加減、肝に銘じる必要がある。