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浜松の75歳宝くじ販売員 53本の1等で当せん金が98億円突破

木彫りの布袋を買ってから高額当せん続出(紀じい)

 今年のサマージャンボ宝くじ(7月31日まで)は史上最高額となる1等・前後賞合わせて7億円。同時発売されている「サマージャンボミニ」の1等も7000万円にアップ(昨年は6000万円)したことで例年以上の賑わいを見せている。
 
 日本一有名な宝くじ売り場『西銀座チャンスセンター』(東京都中央区)では、7月8日の発売初日に早朝から350人が列をなした。
 
 そんな熱心なファンの間で、「よく当たる」と評判の売り場がある。そこには長年にわたって高額当せんを出し続けている超ベテラン販売員たちがいる。

 静岡県浜松市にある『宝くじのマスミ』の“紀じい”こと中村紀雄さん(75)。1952年開店の同売り場では、1986年の「年末ジャンボ」で初の1等を出して以来、これまでジャンボ宝くじで53本の1等を叩き出している。総額は実に98億5000万円。このサマージャンボで1等が出れば100億円を突破する。
 
 中村さんは独自の「開運術」を持っている。それが誕生したのは、初めて1等を出した前年の1985年のこと。
 
「100万円当たったというお客さんからご祝儀で1万円もらったのよ。そんなときにフラッと立ち寄った古道具屋に、木彫りの布袋さんが店の奥に埃を被った状態でポンって置いてあったの。何かピンと来るものがあって、その1万円を元手に買っちゃった。すると翌年に初めてジャンボの1等が出たんです」
 
 以来、毎年のように高額当せんが出て、地元では評判の人気売り場となった。中村さんは一度だけ目の前で億万長者の誕生を見たことがあるという。
 
「20年ぐらい前、80歳ぐらいのおばあちゃんが“当たってるか確認してくれ”って店に持ってきたの。そしたら1億3000万円当たってたんだ。オレもおばあちゃんも舞い上がっちゃって。高額当せんした宝くじを持ったまま1人で帰すのは危ないからと思って、おばあちゃんの長男に連絡したの」
 
 しかし、それが後に大問題になった。
 
「おばあちゃんには子供が5人いて、当たった時は“みんなで仲良く分ける”って言ってたんだけど、長男が独り占めしたみたいで、おばあちゃんに“あんたが長男に連絡したせいで、家族がバラバラになった”って怒られちゃった。お金って怖いよねェ」

※週刊ポスト2015年8月7日号

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