国内

太らぬ体作りや老化防止も 「第三のミルク」の効能を解説

「肌がきれいになった!」「疲れにくくなった!」「便通が改善した!」――そうした声が愛用者から聞こえる、とある飲み物がブームの兆しをみせている。牛乳、豆乳に次ぐ第三のミルクといわれる、ライスミルク、アーモンドミルク、ココナッツミルクだ。おやつ代わりに飲んだり、料理に取り入れたりと楽しみ方はさまざま。

 それぞれどんな特徴があるのだろうか。

【ライスミルク】

 ほんのりとした甘みと、とろっとした質感が特徴で、米食の日本人になじみやすい。やせやすい体作りやデトックス、ストレス解消に効果があるGABAという天然アミノ酸などの成分を多く含む。

 筑波大学 生命環境系教授の北村豊さんは言う。

「精白米から作ることもできますが、より栄養価が高い玄米で作ったほうがおすすめです。玄米には、炭水化物の分解を促すビタミンB1、体脂肪を燃やす働きをするB2、たんぱく質の分解・合成をサポートするB6など、ビタミンB群が豊富に含まれて、代謝をアップさせてくれるので、太らない体作りに役に立ちます。また、糖質の吸収速度と血糖値の上昇をゆるやかにし、便通を改善する水溶性食物繊維が、精白米の6倍含まれています」

【アーモンドミルク】

 アンチエイジング効果のあるビタミンEを多く含み、若々しい体作りにぴったり。ミランダ・カー(32才)、アン・ハサウェイ(32才)、グウィネス・パルトロウ(42才)らといったセレブが、その完璧なスタイルと美貌を保つため、こぞって愛飲しているという。

「主成分となるオレイン酸は、不飽和脂肪酸という種類の脂質です。血中の善玉コレステロールの値を上げて、悪玉コレステロールを下げる働きがあります。心筋梗塞や脳梗塞などのリスク軽減に役立つほか、くすみや肌荒れ予防にもつながります。オレイン酸は加熱しても栄養成分が壊れにくいので、スープなどの料理に加えることができます。

 老化を防ぐ、抗酸化作用のあるビタミンEも豊富です。がんや心臓病などの病気から身を守るほか、血行をよくし、代謝の促進や冷えの改善にもつながります。

 そのほか健康維持に欠かせない、カルシウム、亜鉛、鉄、マグネシウムといったミネラルも含んでいます」(慶応大学医学部教授の井上浩義さん)

【ココナッツミルク】

 ココナッツの白い胚乳部分をすりおろし、水を加えて漉して絞って作る。脂肪の燃焼や食欲の抑制、疲労回復、認知症予防に役立つ中鎖脂肪酸などの成分を含むという。

「中鎖脂肪酸は脂肪がたまりにくくなるほか、疲労回復時に向いています。さらに、糖質を控えた上で中鎖脂肪酸を摂取すると、ケトン体を作り出します。ケトン体は体に蓄積されると空腹を感じにくくなるので、太りにくい体作りのサポートとなるでしょう。脳のエネルギー源にもなり、認知症の予防や改善に効果があるとされています」(井上さん)

 毎日の食生活に補助的に取り入れ、いつまでも若々しく元気で美しい体をめざそう。

※女性セブン2015年9月3日号

関連キーワード

トピックス

伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
総理といえど有力な対立候補が立てば大きく票を減らしそうな状況(時事通信フォト)
【闇パーティー疑惑に説明ゼロ】岸田文雄・首相、選挙地盤は強固でも“有力対立候補が立てば大きく票を減らしそう”な状況
週刊ポスト
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン