ライフ

葬送の新潮流 LED納骨堂、ロケットで飛ばす月面葬など登場

2046もの仏像が輝くLED納骨堂

 時代の変化とともに、墓のあり方が変わってきた。多様化する新しい葬送のカタチを紹介しよう。

 LEDを透過させた、2046の古代ガラス製法の仏像(琉璃基)がひとりひとつ割り当てられ、端末にIDカードをかざすと故人の琉璃基が光って場所がわかる──。東京・幸國寺の「琉璃殿」(写真参照)はもはや“墓”とは思えないだろう。この琉璃殿は、墓地を必要としない納骨堂である。

 従来の「墓地に墓石が建っている」ものとは違う、新たな選択肢が急増している。

 NPO法人エンディングセンター理事長の井上治代氏が語る。

「自分らしい眠り方をしたいと、夫婦で別の葬送を選択する人も増えています。妻が“あなたは実家のお墓に入るかもしれないけど、私は嫌。この子(ペットの犬)は私がいないとダメだから、この子と一緒に別の場所で眠るわ”というケースもあります」

 墓に入らないケースの代表格が「散骨」だ。

 沖縄の海で散骨するプランを掲げる琉宮海葬の甲斐浩司・代表が語る。

「シュノーケリングの道具を持ってきて、潜って水中カメラで散骨の様子を撮影した遺族や、サングラスにアロハ姿で散骨する遺族など、沖縄の海という環境に囲まれて明るい雰囲気で行われるケースが多いですね。

 お客様からは、『真っ青な海に白い遺灰が流れていく様子は神秘的で、故人が自然に還っていくのが実感できました』という声をいただいています」

 最近では、選択肢はさらに広がった。「バルーン宇宙葬」は、遺灰を入れた巨大バルーンを浮かび上がらせ、空気が薄くなり膨張することを利用して、高度30~35kmで破裂させて宇宙空間に散骨する。

 また、2018年にはロケットで遺骨が入った小さなカプセルを打ち上げ、月に埋葬する「月面葬」が実施される予定だ。

※SAPIO2015年10月号

関連記事

トピックス

大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン