芸能

ドラマ版『下町ロケット』 春風亭昇太は「史上最悪の名脇役」

「阿部さんが大福を食べるシーンがあるんですが、リハーサルでは食べないだろうと思ってラップにくるんでおいたんです。でも阿部さんはそれを外してガブリ。ハードな撮影日程でも、リハも本番さながらに本気の演技を見せる阿部さんの妥協のない姿に引っ張られて、他の共演者もスタッフも燃えてますよ」(TBS関係者)

 大ヒットした池井戸潤・原作の『半沢直樹』(TBS系)や『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)に続き、今秋最注目のドラマ『下町ロケット』(TBS系・21時~)が10月18日にスタートした。

「『半沢』の制作チームと同じですから、テンポのよさと映像や音楽のクオリティーは折り紙付き。『半沢』と同じロケ場所を使ったり、背景に映っているテレビに『半沢』と同じ映像を流すなどの遊び心も満載で、スタッフからは“懐かしい!”という声も上がっていました」(撮影スタッフ)

 主役の阿部寛(51才)が演じるのは、父親の後を継いで町工場の社長になった宇宙科学開発機構の元研究員・佃航平。佃が社員らとともに、自分の夢であるロケットエンジンの開発に打ち込んでいく中で、メーンバンクから融資を断られたり、ライバル企業から身に覚えのない特許侵害で訴えられたりと、さまざまな難題に立ち向かう姿が描かれている。

 撮影現場を引っ張るのはもちろん主演の阿部。前出・TBS関係者が言う。

「阿部さんの気遣いにはいつも驚かされます。現場に着くと、スタッフ向けにいつも何かしら甘い差し入れが届いているんです。東京・入谷にある人気和菓子店『竹隆庵 岡埜』の大福だったり、『ゴディバ』のチョコレートだったり、団子やフルーツなど、どれも気の利いたものばかり。

 そんな阿部さんに女子スタッフはすでに虜。先日、阿部さんが夕食の弁当を選ぶのに、『チキンのトマト煮』か『スイートチリえびマヨ』かで、眉間にしわを寄せて、大いに悩んでいたんですが、そんな一コマでも“カッコよすぎて絵になる”と評判になっていました(笑い)」

 ドラマの見所について、阿部は雑誌のインタビューでこう語っている。

《“悪”の存在が悪いほどドラマは面白くなる。(中略)池井戸さんの作品はそのキレがいいのでそこを大事に作っていきたい》

『半沢』では、主人公に立ちはだかったオネエ口調の片岡愛之助(43才)や超イヤミな上司役の緋田康人(51才)の役柄が鮮烈だったように、池井戸ドラマでは数々の“名悪役”が輩出されてきた。

「今回の現場でスタッフが息をのんだのが、落語家の春風亭昇太さん(55才)の悪役っぷりです。主人公に向かって『御社の技術開発力を評価している者は、当行にひとりもいません』と言い放ち、融資を打ち切ろうとするメーンバンクの融資担当の役柄ですが、そのせりふの言い回しのいやらしさは撮影で見ていても本当にイラッとしました(笑い)。薄ら笑いを浮かべた表情と独特のネチネチとした口調は、まさにハマり役で、池井戸作品“史上最悪”の名脇役といわれるかもしれません」(前出・TBS関係者)

 主人公との迫真の対決は必見!

※女性セブン2015年10月22・29日号

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン