主婦のお小遣いの平均は1万6478円(2013年3月博報堂 こそだて家族研究所発表「ママのワークスタイルと消費」レポートより)、男性会社員のお小遣い平均3万7642円(2015年6月新生銀行発表「2015年サラリーマンのお小遣い調査」より)は昨年より1930円減少し、1979年の調査開始以来「2番目の低水準」というのが一部で話題となった。限られた枠組みの中で、“少しでも、おトクに使いたい”“キャッシュバックで、ちょっとでも増やしたい”という人も多いのではないだろうか。
例えば、東京を中心に店舗展開しているスーパーマーケット、オオゼキが発行するポイントのキャッシュバックが可能な「OZカード」は、食費などの家計で使ったお金の一部が現金で換金される仕組みのため、“主婦がへそくりを貯める味方”といった位置づけで人気を得ている。また各種ポイントを支払いに使えたり、金券などと交換できるサービスは多岐にわたる。
そうした中で「店舗の有無といった地域の限定がないネットショッピングで、さまざまな商品購入に使えるサービスもありますよ。オススメなのは現金がキャッシュバックされる、NTTドコモの『Visaプリペイド』です」と教えてくれたのは、シンクタンクや証券会社でマーケットアナリストの経験を持ち、現在はライフスタイル誌やマネー誌を中心に活躍するライター・松岡賢治さん。
「事前にチャージした金額の分だけ利用できるプリペイドカードは、カードの使い過ぎを防ぎ、計画的に買い物ができるといったメリットがあります。さらに、ネットショッピングで利用しても、クレジットカードのように万が一、個人情報が流出してしまうといったリスクがほとんどない――といったメリットから、ここ数年、ユーザーが増えていました。
ただし従来のプリペイドカードには、“弱点”があります。プラスチックカードが発行されない、ネット専用の『非カード型プリペイドカード』と呼ばれるタイプだと、ショッピングをしてもポイントが付きません。それどころか、500円チャージするために700円の手数料がかかるケースも。こうした弱点があるため、非カード型のプリペイドカードは、爆発的に普及するに至らなかったのです」(松岡さん)
NTTドコモの「Visaプリペイド」には「ワンタイムプラン」「定額パックプラン」2つのタイプがあり、どちらも利用限度額は50万円、コンビニやネットバンキングからのチャージ手数料は無料で、2万円までなら、チャージしなくても翌月の携帯料金と一緒に引き落としが可能だ。使い捨てタイプの「ワンタイムプラン」ではキャッシュバックはないが、毎月1回まで発行手数料も無料(2回目以降は税抜き100円/回)で、発行後10日間限定のカード番号が発行される。
「『Visaプリペイド』を利用するためには、まずバーチャル財布『ドコモ口座』を開設する必要がありますが、いずれもスマホのアプリで簡単に開設できますし、カードの即時利用が可能です。これまでクレジットカードのセキュリティが不安で、ネットショッピングを積極的に使ってこなかった人や、料金の支払いを銀行振り込みや代引きにして、余計な手数料を支払っていた人には、これだけでもメリットのあるサービスといえるでしょう」(松岡さん)
しかし“キャッシュバックで、ちょっとでも増やしたい”という人には、「非カード型プリペイドカード」の弱点を克服した、「定額パックプラン」がオススメだと松岡さんは語る。