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人気拡大中の一筆箋 かしこまらずに書けるのが何よりの良さ

義父母へのお礼の品に添えた一筆箋の実例

 PCやスマホの普及により、めっきり手書きでメッセージを書くことは少なくなったと思われがちではあるものの、東京・渋谷ロフトによれば、「一筆箋」の売り上げは実に前年度比130%! 「拝啓」や「敬具」などといった形式にとらわれず気軽に送れて、しかも相手に気持ちがちゃんと届く。

 店頭に並ぶ一筆箋の種類は約80。四季折々の花、動物のイラストや水玉模様のものなど、ひと目見て、心が躍るカワイイ柄ばかり。

「絵柄の豊富さはもちろん、今は横書きタイプや縦横どちらも使える無地タイプまであらゆる種類が出ています。絵柄によっては季節も感じられ、送る方も受け取る方も楽しい。 単純なメッセージでも、デザイン性に富んだ一筆箋に書くことで、ちょっとした一言がとても素敵なメッセージに変わるのも魅力ですね」

 こう話すのは、手紙文化振興協会代表理事のむらかみかずこさん。

「買うときも、送る相手の顔を思い浮かべ、このデザインはきっと好きだろうなと想像しながら選ぶと、楽しさも倍増します。

 例えば目上のかたには和紙のしっとりした一筆箋を。友人感覚の間柄であれば、今の時期に合う紅葉や、犬や猫など相手の好きな動物の絵柄などを選ぶと喜ばれるはずです」

 便箋と違い、かしこまらずに書けるのが何よりの良さだ。

「せっかくの絵柄に字が重ならないようにしつつ、こまめに改行して読みやすくするだけで充分です。1枚で書ききれなければ2枚、3枚にわたってもいい。

 字が苦手なので、と尻込みするかたも多いですが、のびのびと自由に書ける一筆箋の良さを生かし、罫線の幅が広めの紙に太めのインクペンで、大きい字で書きましょう。元気のいい印象で、好感度も抜群ですよ」

 旅先で見つけたご当地柄、美術館の展示作品にちなんだ絵柄など掘り出し物を見つけるのも一筆箋の醍醐味。300円程度から買えるので、いくつか揃えて1冊はいつも持ち歩くのもいい。

 会費を渡すときに一筆お礼を書いて金封代わりにしたり、店先で贈り物を発送するときに添えたりと、活用法は実に様々だ。

撮影■浅野剛

※女性セブン2015年11月12日号

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