陳述では、妻と被害者の物語が続く。それまで計6回の性交に及んだが、7月27日、ふたりの関係はほころび始めた。その日の午後6時半頃、港区内の漫画喫茶でアニメのDVD鑑賞をしていた時、《被害者がAのことをあだ名で呼ぶと、Aは、「やめましょう」と答え、被害者がAにキスをしようとするとまた「やめましょう」「よくないですよ」と、初めてキスを拒んだ》という。
そして妻は8月3日、辞職を申し出た。
《「ケジメをつけるために辞職したい」「感情が冷めちゃうと、もう駄目なんです」「先生のためにがんばれません」》
必死の慰留に辞職こそ思い留まった妻。翌4日に、《6か月先に、辞めるかどうか判断したい》と辞職を先送りすることをメールで伝え、そこには《先生に『進撃の巨人』を読ませないといけませんから(笑)》とも書かれていた。しかし、今思うと、これが悲劇の始まりだった。
※女性セブン2015年12月24日号