「やはり20周年というということが大きいでしょう。こうしたメモリアルイヤーは、活動の歩みや、自分たちを改めて知ってもらう絶好の機会。ファンやマスコミに今一度アピールをすることで、記念すべき年を盛り上げ、次の10年、20年につなげたい考えでは」(音楽ライター)

 確かに、持田の嵐やロッチ好きという一面は、新たにファンになった若い層にとっては親近感が沸く要素だろう。

 そして何より効果的なのが、学生時代など若い頃に『Time Goes By』(1998年)や『fragile』(2001年)といった初期のヒット曲をカラオケで歌っていた世代への訴求だ。つまりは青春時代を彩ったアーティストが、私生活では結婚したり(持田は今年37才でゴールイン)、伊藤が1児の父として頑張ったりしている姿は、同じように結婚し、また育児に奮闘している同世代の人々の共感を集めることだろう。

 その証拠に、冒頭に挙げた関連番組のオンエア後の反応では、かつてファンだったようなネットユーザーによる「またカラオケ行って歌いたくなった」「やっぱり好き」といったコメントも多数見られた。

 もちろん、持田に限って言えば、そうした「告白」は今までしてこなかったわけではない。彼女について書かれた雑誌を読み返すと、水木しげるや一条ゆかりといった漫画家の作品や、『ベイブ』といった映画が好きであることなど趣味・嗜好を語ってきた。また、1999年に刊行されたエッセイ(『Everything Precious―好きになるのは理由(わけ)がある』)でも、アイドル時代の競争社会について触れている。

 つまり、今回の「解禁」は、ELTの歩みの中ではそこまで珍しいものではないのかもしれないが、20周年を迎えた今改めて行うことで、再びかつてのファンを呼び戻す狙いがあるのではないだろうか。また近年は、伊藤の天然キャラ覚醒によって、より親しみやすいアーティストとして認知されている。今後の2人に大いに注目していきたい。

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