コラム

米利上げの後に黒田バズーカ第3弾で日本株が反発する可能性

 いよいよ米国の金利引き上げが実施される段階に入ってきたが、はたして日本株への影響はどうか。また、そうした状況下で投資するなら、どのような銘柄がよいのだろうか。カブ知恵代表・藤井英敏氏が解説する。

 * * *
 世界中が注目してきた米国の利上げの時期がいよいよ近づいている。利上げの重石となってきた中国不安は当局が利下げや預金準備率の引き下げなどの対策を講じるほか、ECB(欧州中央銀行)もさらなる追加緩和に踏み切る姿勢を表明している。

 そして利上げは、中期的には日本株にとってプラス材料となるのは間違いないだろう。米ドルの金利上昇で1ドル=125円前後まで円安が進み、輸出関連企業の業績向上期待から日経平均株価も上値を更新してくる展開が予想される。

 もちろん利上げによって新興国からマネーが引き揚げられる「利上げショック」も懸念される。そのため、日経平均も一時調整し、1万7500円付近まで下がるかもしれない。

 ただし、2016年初めの通常国会ではTPP(環太平洋経済連携協定)対策もあって大型補正予算が打たれることが確実視され、日銀のさらなる追加金融緩和「黒田バズーカ第3弾」が放たれる可能性もある。

 米利上げ、黒田バズーカを受けて円安が加速することで、「世界の景気敏感株」といわれる日本株が反発するという流れになるだろう。そうはいっても、上値は限定的で、2万2000円といったところではないか。2016年の日経平均は下値1万7500円~上値2万2000円のレンジで推移するというのが私の見方である。

 日経平均はこれまでの3年間で8000円から2万1000円近くまで駆け上がったこともあり、ここからのボラティリティ(変動率)はどうしても小さくなる。指数全体の大幅な上昇が望めない以上、より大きなリターンを目指すのであれば、やはり時価総額が比較的小さくボラティリティの高い小型株で勝負したいところだ。

 なかでも株価の大幅な上昇を狙うためには、将来有望な「自動運転」や「ドローン(無人飛行機)」、「TPP」関連、そしてインフラの更新需要などが見込める「建設」関連といった注目テーマを持つ銘柄が狙い目となるだろう。

※マネーポスト2016年新春号

関連キーワード

トピックス

11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。千葉県の工場でアルバイトをしていた
【ホテルで11歳年下の彼を刺殺】「事件1か月前に『同棲しようと思っているの』と嬉しそうに…」浅香真美容疑者(32)がはしゃいでいた「ネパール人青年との交際」を同僚女性が証言
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
保護者責任遺棄の疑いで北島遥生容疑者(23)と内縁の妻・エリカ容疑者(22)ら夫妻が逮捕された(Instagramより)
《市営住宅で0歳児らを7時間置き去り》「『お前のせいだろ!』と男の人の怒号が…」“首タトゥー男”北島遥生容疑者と妻・エリカ容疑者が住んでいた“恐怖の部屋”、住民が通報
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
《交際説のモデル・Nikiと歩く“地元の金髪センパイ”の正体》山本由伸「31億円豪邸」購入のサポートも…“470億円契約の男”を管理する「幼馴染マネージャー」とは
NEWSポストセブン
学業との両立も重んじている秋篠宮家の長男・悠仁さま(学生提供)
「おすすめは美しい羽のリュウキュウハグロトンボです」悠仁さま、筑波大学学園祭で目撃された「ポストカード手売り姿」
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
「港区女子がいつの間にか…」Nikiが親密だった“別のタレント” ドジャース・山本由伸の隣に立つ「テラハ美女」の華麗なる元カレ遍歴
NEWSポストセブン
米大リーグ、ワールドシリーズ2連覇を達成したドジャースの優勝パレードに参加した大谷翔平と真美子さん(共同通信社)
《真美子さんが“旧型スマホ2台持ち”で参加》大谷翔平が見せた妻との“パレード密着スマイル”、「家族とのささやかな幸せ」を支える“確固たる庶民感覚”
NEWSポストセブン
高校時代の安福容疑者と、かつて警察が公開した似顔絵
《事件後の安福久美子容疑者の素顔…隣人が証言》「ちょっと不思議な家族だった」「『娘さん綺麗ですね』と羨ましそうに…」犯行を隠し続けた“普通の生活”にあった不可解な点
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン