三越伊勢丹グループは、1月1日より、ラグビー前日本代表ヘッドコーチで、現在はイングランドで代表チームのヘッドコーチを務めるエディー・ジョーンズ氏を起用した新春広告を開始する。
「ネット流行語大賞」にも選ばれた「五郎丸」は、2015年にイングランドで行われたラグビーW杯における日本代表の大活躍が発端。そんな代表チームを率いたのがジョーンズ氏だったのだが、この度日本初の広告契約を結んだ。
元々三越伊勢丹は、2011年より日本の伝統・文化・美意識が作り出す価値を再認識し、新しい価値を顧客に展開するキャンペーンを実施してきた。そして2015年からは「this is japan.」を企業メッセージに掲げてきた。
ジョーンズ氏が登場する広告は新聞広告のほか、伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越の巨大懸垂幕に登場する。今回ジョーンズ氏が広告キャラクターに選ばれた理由について、三越伊勢丹の宣伝担当者は以下のように語る。
「2015年1/1より、企業メッセージとして掲げている【this is japan.】というメッセージは三越伊勢丹グループの方向性を示す経営戦略の一環として位置付けています。エディー氏の『日本人は、現状に満足せず、もっと自分に期待することで輝くはずだ』という強い信念に共鳴し、起用にいたりました。また、昨年発信した当メッセージを更にグローバルに浸透を図っていくために世界のグラウンドで挑戦し続けるエディー氏に白羽の矢を立てました」
撮影現場ではスタッフらとジョーンズ氏は会話をする機会もあったが、これまで「弱い」とされていたラグビー日本代表を鼓舞し、決勝トーナメント進出まであと一歩まで導いた同氏はスタッフをも鼓舞したようだ。
「現場では、日本ってもっと頑張れるよね、輝けるね、と応援してくれていたことが印象的でした。日本人は勤勉さとクリエイティビティをもっている。泥臭くただ努力するのでなく、品よくできるのが日本人だというポイントも印象的でした」(前同)
さらには、「厳しい表情でメディアに出ることが多かったが、仏のような優しい顔をされていました」という印象もあったようだ。