家族や友達と過ごす楽しい時間に、いつもより多めにお酒を飲んだり、普段よりもゆっくりと朝寝坊したり、1月は少し自分に甘くなる時期。
そんな生活習慣の中から起こりがちな視界を遮るような、朝起きたときの「腫れぼったさ」。これは「リンパの流れ」と大きな関係があると言うのは、後藤学園附属リンパ浮腫研究所所長の佐藤佳代子さんだ。
「腫れぼったさの正体は、細胞と細胞の間に溜まった“水”なんです。この水は血液で運ばれ、血管から染み出し、細胞に栄養を渡し、そして多くは血管に戻るのですが、戻りきらなかった分はリンパ管を通って回収されます。しかし、リンパ管の回収能力には限界があるため、 お酒や塩分等の過剰摂取で細胞の間に大量の水が染み出すと、寝ている間にリンパ管はそれを回収しきれなくなります」(佐藤さん、以下「」内同)
腫れぼったさは、水の回収能力不足ということ。
「その能力を上げるケア方法に、リンパドレナージというマッサージがおすすめです」
さらにマッサージに加えて、「腹式呼吸」も効果的だとか。
「腹式呼吸をすると、全身のリンパ管が刺激を受けて、リンパの流れがよくなります。まぶたを含む顔のむくみの解消には、肩回しをした後に、腹式呼吸をするのが効果的です」
肩回しをした後に、へその下あたりに両手を置き、息を吸ったときにそこが膨らむように意識しながら、ゆっくりと腹式呼吸を5回してみよう。
美容ジャーナリストの永富千晴さんは「たるんだまぶたも、リフトアップすれば、お望みの形にできますよ」とメイクの面から、腫れぼったいまぶたの解消法を教えてくれた。
「目の際からしっかりビューラーで立ち上げます。アイラインは年を重ねるときれいな線をひきにくくなるので、まつげの根元を点で埋め込むように縁取ります。マスカラはまつげを長くするタイプがおすすめ。やはり根元から持ち上げるようにつけます」
このテクニックは、まぶたが腫れたときだけでなく、普段から使いたいもの。
「日頃から目を意識してケアすることが重要です。まぶたが重いと、額でそれを持ち上げようとして、しわの原因になってしまうので、額を手で押さえて、目の力だけで上に10秒、斜め上に10秒とストレッチをするのを習慣に。まぶたは垂るみ始めると、元に戻すのは大変なんです。予防が何より大事です」
※女性セブン2016年1月23日号