ライフ

子供や孫に伝えたい 七草粥など日本の伝統行事の素晴らしさ

 世のオバサマたちが健康で美しく生きられるために、ファッションプロデューサーの植松晃士さんがアドバイス。今回は、日本の伝統行事の重要性を語ります。

 * * *
 皆さま、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。大晦日は、NHK紅白歌合戦。年が明けたら初詣、そして7日には七草がゆ。日本には伝統的な行事がたくさんありますが、私自身はできるだけ、季節の行事は大切にしたいと思っています。

 そこで、七草がゆですが、七草を空で言えますか? セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ…声に出したところで、食欲をそそるものは何ひとつありません。お味のほうも正直言って毎年、「気分が上がらないわ」とは思います。でもそれでいいんです。

 七草がゆには、今年一年の無病息災を願う、という意味と、年末の忘年会からお正月にかけての暴飲暴食で働きすぎた胃腸を休めましょう、という先人の知恵が込められています。そう思えば、素朴な塩味のおかゆも、しみじみとありがたい気持ちでいただけるものです。

 それにね、日本の伝統行事を大切にできる人って、きちんと四季を味わえている人ではないかと思うんです。そういうかたは、日常を丁寧に暮らしている証。人としての厚みや深みにつながっていくような気がします。

 読者の皆さまにおかれましては、ぜひとも子供たちや(嫁も入りますよ、念のため)、かわいい孫たちに、日本の伝統行事の素晴らしさ、大切さを、伝えていただきたい。これこそ大人世代の役割というものです。

 こう言うと、「どうせするなら完璧に!」と意気込む人がいますが、雛祭りなら男雛と女雛に桃の花を添えるだけで、充分素敵です。

 少なくとも「お雛様出すの、面倒臭い」と、全部投げてしまうよりはずっといいのです。 豪華な衣装をまとった美男美女の2人に桃の花、できれば白酒、菱餅、雛あられ。かわいらしいパステルカラーで彩られたお飾りを前に、「貝あわせ」の和菓子などいただいたら…。純粋な少女だった頃の気持ちに戻れそうではないですか!

※女性セブン2016年1月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)が犯行の理由としている”メッセージの内容”とはどんなものだったのか──
「『包丁持ってこい、ぶっ殺してやる!』と…」山下市郎容疑者が見せたガールズバー店員・伊藤凛さんへの”激しい憤り“と、“バー出禁事件”「キレて暴れて女の子に暴言」【浜松市2人刺殺】
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《熱愛ツーショット》WEST.中間淳太(37)に“激バズダンスお姉さん”が向けた“恋するさわやか笑顔”「ほぼ同棲状態でもファンを気遣い時間差デート」
NEWSポストセブン
アパートで”要注意人物”扱いだった山下市郎容疑者(41)。男が起こした”暴力沙汰”とは──
《オラオラB系服にビッシリ入れ墨 》「『オマエが避けろよ!』と首根っこを…」“トラブルメーカー”だった山下市郎容疑者が起こした“暴力トラブル”【浜松市ガールズバー店員刺殺事件】
NEWSポストセブン
4月は甲斐拓也(左)を評価していた阿部慎之助監督だが…
《巨人・阿部監督を悩ませる正捕手問題》15億円で獲得した甲斐拓也の出番減少、投手陣は相次いで他の捕手への絶賛 達川光男氏は「甲斐は繊細なんですよね」と現状分析
週刊ポスト
事件に巻き込まれた竹内朋香さん(27)の夫が取材に思いを明かした
【独自】「死んだら終わりなんだよ!」「妻が殺される理由なんてない」“両手ナイフ男”に襲われたガールズバー店長・竹内朋香さんの夫が怒りの告白「容疑者と飲んだこともあるよ」
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ(右・Instagramより)
《スクープ》“夢の国のジュンタ”に熱愛発覚! WEST.中間淳太(37)が“激バズダンスお姉さん”と育む真剣交際「“第2の故郷”台湾へも旅行」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《左耳に2つのピアスが》地元メディアが「真美子さん」のディープフェイク映像を公開、大谷は「妻の露出に気を使う」スタンス…関係者は「驚きました」
NEWSポストセブン
防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
「服のはだけた女性がビクビクと痙攣して…」防犯カメラが捉えた“両手ナイフ男”の逮捕劇と、〈浜松一飲めるガールズバー〉から失われた日常【浜松市ガールズバー店員刺殺】
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト