国内

「武雄市の宝」と称えられる鷹 鷹匠界のアイドルとタッグ

「武雄市の宝」と称えられる鷹のポン太郎

 佐賀県武雄市に、市長から「武雄市の宝」と称えられる鳥がいる。ハトなどのフン害に悩む住宅地や、農作物を食い荒らされて困っている畑で害鳥を追い払う、鷹のポン太郎だ。

「ボクだけが仕事しよーわけじゃなかと。美里ちゃんがおってくるっけん、できると」

 ポン太郎が「美里ちゃん」と敬愛を込めて呼ぶのは、鷹匠の石橋美里さん。現在21歳の美里さんだが、鷹匠歴はなんと10年以上! その若さとキュートなルックスで鷹匠界のアイドルと呼ばれている。

「鷹匠て言うたら、昔、お殿様がしよったスポーツんごたイメージの強かかもしれんばってん、美里ちゃんとボクがしよっとは、鷹匠のテクニックば使うてみんなに喜んでもらうことばい」

 鷹匠は、鷹を指示通りに動かすのが基本だ。

「害鳥駆除ができる鷹は、フライトショーもできるし、カメラば背負って空から撮影したりもできるとよ」

 メインの仕事である害鳥駆除は、佐賀県内はもちろんのこと、全国各地からオファーが来る。ポン太郎が所属する『ファルコンウィング』では、鷹による威嚇と、忌避剤を組み合わせた“ハイブリッド方式”をとっており、市内のある畑では害鳥の数が3分の1にまで減ったという。

「今年もがばい頑張っけん、見かけたら応援ば頼むばい!」

【プロフィール】
名前:ポン太郎 ♂
年齢:1歳
種類:ハリスホーク
勤務先:ファルコンウィング
職種:害鳥駆除・ショー出演・撮影など
主な仕事内容:カラスなど害鳥の駆除。フライトショーでお客さまに鷹の生態を見てもらったり、各種イベントで物を運んだりする。
お給料:ヒヨコやうずらなどの餌。害鳥駆除業務は行政などと年間契約しているので、餌代は自分で稼いでる!
好きなこと:仕事をすること。害鳥を効率的に仕留める方法を自分なりに工夫すること。
嫌いなこと:騒々しい環境。
現在の悩み:去年は忙しくて、うまく羽が生え替わらず、ビジュアル的にイマイチなこと…。
将来の夢:いつかお嫁さんを迎えて跡取りができたら、ボクが編み出した技を教えて親子で仕事したい!

※女性セブン2016年1月21日号

関連キーワード

トピックス

俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン