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創刊時は硬派だった『スコラ』 性特集の度に部数が増えた

 ネットの発達により、近年では若者向け雑誌もすっかり勢いがなくなったが、1980年代、女性の体など見たことも触ったこともない男たちは、その方面の知識を青年誌で仕入れ、いざという時に備えたものだった。その代表的存在だったのが『スコラ』だ。

『スコラ』は1982年、『GORO』(小学館刊)や『プレイボーイ』(集英社刊)に対抗する若者向け総合雑誌として創刊された。

「アイドルなどのグラビアやクルマの記事などを中心にした、いわゆる“男の雑誌”でした。しかし、次第にセックス関連の記事が目立つようになり、“『スコラ』といえばセックス特集”といわれるようになっていった」

 そう話すのは『ああ懐かしの雑誌黄金時代』(夕刊フジ)などの連載があるライターの矢吹博志氏である。『スコラ』の編集に携わっていたライターが、当時を振り返る。

「創刊当初は総合雑誌として真面目な記事が多く、セックス関連記事は時々掲載する程度だった。でも、セックス特集をやるたびに部数が伸びるので、やがて毎号掲載することに。ページ数も増える一方だったので、ネタを考えるのは大変でした」

 当時はセックスの「ハウ・ツー」を大々的に教えてくれる雑誌は他になく、『スコラ』は若い男性の“性のバイブル”的な存在だった。

※週刊ポスト2016年2月5日号

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