最近の求人情報を見ると、パートであっても、履歴書とともに、職務経歴書の提出が求められることが多い。専業主婦期間が長いほど、書くことがないと応募に二の足を踏みがちだが、それこそが今、就活の武器になるという。
「しゅふJOB総研」所長の川上敬太郎さんはこう語る。
「〇〇会社の経理課で5年働いたと書くのが履歴書なら、経理としてどういう仕事を担当し、何を身に着け、周囲からどう評価されたかを書くのが職務経歴書です。
また、退職理由を具体的に書き、その後どんなことをしてきたのかも必ず記入してください。ここでは主婦として何をしてきたかを、仕事につながるスキルを連想させるようにアピールするのがポイントです」(川上さん・以下「」内同)
例えば、「取得資格」、「自己PR」なら以下のように書く。
【取得資格】
特にありませんが、パソコンスキルとしては、Word:文章入力、図表挿入 Excel:表・グラフ作成、表計算など。独学ですが、基本作業はほぼできます。現在は家計簿などをExcelで自作。毎年少しずつ機能を改善し、バージョンアップさせています。
【自己PR】
2人の子供が小中学生の間はPTAの役員を務めました。今まで手書きだった会計書類をExcelで作成するなど、パソコン対応にシフトさせ、次年度以降も使ってもらっています。また、PTA主催の夏祭りを企画。実行責任者として役員をまとめました。子供も大人も楽しめるイベントとして今も続いています。
このように、PTAでの役員の経験では、パソコンのエクセルが使えるという“技能”を記すだけでなく、より簡単に、よりわかりやすくまとめるにはどうすればいいかを考える力があるという、あなたの“能力”を伝えることもできる。
また、自分年表を作り、出来事とともに、何を大切に考え行動してきたか、周囲からどのように評価されたのかを書き出してみるのもいい。
「いわゆる自分に対する“棚卸し”です。気恥ずかしいかもしれませんが、文字にすることで、自分の長所短所が見つかります。経歴書にはすべてを書く必要はないので、まず書き出してみて、応募先に応じてアピールできることを記して」
※女性セブン2016年3月24日号