高須:最初、東京の日本グランド・ロッジに行ったら、愛知に住んでるからってことで、名古屋の鳥居ロッジを紹介してもらったんだよ。で、鳥居ロッジに行ったら、御門ロッジとダブって入っている知り合いが何人かいてね。いまの御門ロッジは、1回たたんだところを改めて立ち上げたものなんだけど、ちょうど人材不足だったみたいで、すぐに偉くなれるって言われたの(笑い)。
──入った時から幹部候補生、みたいな。
高須:本当にそうだよ。グランド・ロッジなんて、古くからいる重鎮ばかりで全然偉くなれないもん。しかも、Worshipful Masterになるには選挙で勝たなきゃいけないからね。そういうところに入っても、何もできない。いつまで経っても、若頭だよ(笑い)。
──いつかは日本グランド・ロッジのトップに…とは思わないんですか?
高須:うーん、グランドマスターはものすごく忙しいからね。専業にならないと難しいし、どうかな…。でも、グランドマスターも選挙で決まるんだけど、意外とゆるいんだよ。手書きで票を入れるんだけど、米軍関係の人が多くて日本人のメイソンたちは名前がわからなかったりするんだよ。それで、周りの人に候補の名前を聞いて票を入れるんだけど、よくよく聞いたら別の人の名前を書いてたっていう初歩的な間違いもあるから(笑い)。そういう意味だと、名前が知られていれば、グランドマスターの選挙で勝っちゃうかもしれないなあ。「高須」っていう名前をもうちょっと売って、グランドマスターも狙ってみようかな(笑い)。
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フリーメイソンの裏側を明かしてくれた高須院長。ちなみに、現在、御門ロッジのトップになったから、ご自身の判断でこういったお話ができるようになったとのこと。もしもグランドマスターになったら、もっともっといろいろな秘密が聞けるかも?
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。