芸能

福山で月9低迷でも「気にしません」と関係者強気の理由

月9で主演を務める福山雅治

 視聴率男・福山雅治(47)が主演を務め、鳴り物入りで始まったフジテレビの月9ドラマ『ラヴソング』だが、4月11日の初回平均視聴率は10.6%と、大きく期待を裏切った。これは全話平均視聴率で月9史上最低の9.7%を叩き出した、前クールの『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の初回平均視聴率11.6%をも下回る数字だ。

『ラヴソング』は、元プロミュージシャンの男性が天賦の歌声を持つ孤独な女性と出会い、音楽を通じて心を通わせ、失いかけた人生を取り戻す──というのが大まかなストーリー。

 ヒロインとなる福山の相手役には約100人のオーディションを勝ち抜いたミュージシャンの藤原さくら(20)が抜擢された。大物俳優と無名の新人女優の組み合わせが放送開始前から話題となっていたが、視聴率を見る限りハズしたという他ない。テレビ批評家の吉田潮氏が語る。

「ドラマの設定が暗過ぎます。主要キャストの2人が養護施設で育った吃音の女の子(藤原)に、元ミュージシャンで臨床心理士の四十男(福山)。しかも男は昔死んだ恋人を彼女に重ね合わせている……。最低視聴率に終わった前作『いつ恋』も悲惨な境遇の若者たちを描く暗い設定でしたが、視聴者は月曜の夜からそんな物語を観たいと思うでしょうか。フジテレビが想定している視聴者層が気になります」

 福山にとっては結婚後初めての主演ドラマとなるが、「既婚者となったことで去ったファンも多い」(吉田氏)というような“福山限界説”もある。

 月9といえば、かつては平均視聴率22.9%を誇った『東京ラブストーリー』(1991年放送)や同29.6%の『ロングバケーション』(1996年放送)など、社会現象を巻き起こすほどの人気枠だった。そんな月9ブランドの崩壊にも、同ドラマ関係者は全く動じていないという。

「このドラマは製作委員会方式で作られています。委員会のメンバー=スポンサーを募ることでリスクを分散させ、利益が出たら山分けするスタイルです。オンデマンド配信やDVD化、映画化などで最終的に黒字になればいい。これが現代のドラマ制作の主流なので、視聴率が低くてもそこまで気にしません。

 現場は福山さんを中心にまとまっていて雰囲気はすごく良い。視聴率も今後は上がると信じています」

 ただの強がりでなければいいが……。

※週刊ポスト2016年4月29日号

関連記事

トピックス

行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
SNSで「卒業」と離婚報告した、「第13回ベストマザー賞2021」政治部門を受賞した国際政治学者の三浦瑠麗さん(時事通信フォト)
三浦瑠麗氏、離婚発表なのに「卒業」「友人に」を強調し「三浦姓」を選択したとわざわざ知らせた狙い
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン