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年金や診察料など値上げ影響あるが住宅ローン金利等は値下げ

食品や年金値上げの一方で住宅ローン金利など値下げも

 4月からのあらゆるジャンルでの値上げ。中でもイタイのが、年金と大病院の診察料値上げだろう。

 国民年金の保険料は1万6260円にアップし、月額で670円もの値上がりに。値上がり分すべてをまかなえないまでも、「国民年金前納割引制度(口座振替 前納)」を活用すれば、6か月前納で1110円、1年前納で4090円、2年前納で1万5960円割引になる。

 高度な医療を提供する大学病院などの「特定機能病院」やベッド数が500床以上ある大病院では、紹介状なしに受診をすると、診察料以外に、選定医療費として初診で5000円以上、再診で2500円以上がかかる。地域のクリニックや診療所などにかかりつけ医をつくり、そこから紹介してもらおう。

 一方、原油安やマイナス金利の影響で、値下げとなったものも登場している。特に、住宅ローンを組んでいる人、あるいはこれから組む人にとってうれしいのはローン金利の低下だ。

「メガバンクの住宅ローンの金利は、4月から一部引き上げとなりましたが、全体的に見れば誤差の範囲。当面急激な上昇はないでしょう」(経済ジャーナリストの荻原博子さん)

 金利が下がれば、総返済額が数百万単位で違ってくる。大幅な節約を考えるなら、今こそ借り換えを検討するチャンスだ。

 主な値下げ項目は以下の通り。

●輸入小麦が値下げ
 世界的に小麦が豊作で、国が輸入し製粉会社に売る際の価格が7.1%値下げに。影響は、食パン1斤あたり0.9円程度。

●燃油サーチャージがゼロに
 世界的な原油安を受け、全日空、日本航空の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が6年半ぶりにゼロに。

●住宅ローンの金利がダウン
 マイナス金利の影響で、住宅ローンの金利が降下。大手銀行の場合、この4月に10年の固定金利が0.8%から0.9%に引き上げとなったが、それでも超低金利といえる。

●雇用保険料率が0.2%減
 年収400万円の人で年約4000円の負担減に。雇用改善で失業給付が減り、積立金が6兆円を超えたため、引き下げになった。

※女性セブン2016年5月5日号

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