広島県在住の看護師、松田智恵美さん(57才)は、50才のとき、レーザーのシミ消しをした。しばらく顔にやけどのような跡がいくつかできていた時に出席した法事でのことが忘れられない。

「私の顔の異変が話題になって、この治療がいくらかかるかも聞かれ、全部、正直に答えたことがよかったのか、悪かったのか。誰かが『結局、整形の一種でしょ?』と言った途端、『そんなお金があったら子供に残したい』だの『そこまでして若く見せたいってことでしょ?』だの、『私ならただでもやらない』だの、『火事場で火の粉を浴びたみたいでかわいそう』だの、みんな言いたい放題。

 でも、そのとき、いちばん口汚くののしっていた従姉妹が、後日、顔写真をメールしてと連絡してきたんです。 すっかりシミが消えていたんですけど、その写真を送ったら、病院教えてって。なら、最初からそう言えばいいのにっ!」

 すっかり市民権を得た美容整形だが、金銭面や気持ちの面では、確かに“美容格差”が存在するようだ。

 美容・医療ジャーナリストの海野由利子さんが言う。

「環境の違いは大きいですよね。例えば地方都市でも大きなデパートがあれば化粧品もいろんなブランドのものが手に入りますが、国産の5つか6つのメーカーしか近所では手に入らないし、見たことがないという場所もあると思うんです。

 美容医療も同じで、情報はネットや雑誌で見て知ってはいるけれど、美容クリニックを見たことがないとか、美容医療の経験者に会ったことがないという環境なら、美容医療を体験することのハードルは高くなるでしょうね」

※女性セブン2016年5月5日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

打撃が絶好調すぎる大谷翔平(時事通信フォト)
大谷翔平“打撃が絶好調すぎ”で浮上する「二刀流どうするか問題」 投手復活による打撃への影響に懸念“二刀流&ホームラン王”達成には7月半ばまでの活躍が重要
週刊ポスト
懸命のリハビリを続けていた長嶋茂雄さん(撮影/太田真三)
長嶋茂雄さんが病に倒れるたびに関係が変わった「長嶋家」の長き闘い 喪主を務めた次女・三奈さんは献身的な看護を続けてきた
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
中国・エリート医師の乱倫行為は世界中のメディアが驚愕した(HPより、右の写真は現在削除済み)
《“度を超えた不倫”で中国共産党除名》同棲、妊娠、中絶…超エリート医師の妻が暴露した乱倫行為「感情がコントロールできず、麻酔をかけた患者を40分放置」
NEWSポストセブン
第75代横綱・大の里(写真/共同通信社)
大の里の強さをレジェンド名横綱たちと比較 恵まれた体格に加えて「北の湖の前進力+貴乃花の下半身」…前例にない“最強横綱”への道
週刊ポスト
地上波ドラマに本格復帰する女優・のん(時事通信フォト)
《『あまちゃん』から12年》TBS、NHK連続出演で“女優・のん”がついに地上波ドラマ本格復帰へ さらに高まる待望論と唯一の懸念 
NEWSポストセブン
『マモ』の愛称で知られる声優・宮野真守。「劇団ひまわり」が6月8日、退団を伝えた(本人SNSより)
《誕生日に発表》俳優・宮野真守が30年以上在籍の「劇団ひまわり」を退団、運営が契約満了伝える
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト
インタビュー中にアクシデントが発生した大谷翔平(写真/Getty Images)
《大谷翔平の上半身裸動画騒動》ロッカールームでのインタビューに映り込みリポーター大慌て 徹底して「服を脱がない」ブランディングへの強いこだわり 
女性セブン
映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん
《ランドセルに画びょうが…》天才子役と呼ばれた渡邊このみ(18)が苦悩した“現実”と“非現実”の境界線 「サンタさんを信じている年齢なのに」
NEWSポストセブン