晩酌を欠かさない人に朗報だ。コーヒーは肝臓に対して効果が期待される研究結果が、続々と報告されている。ビールを毎日1本飲む人でコーヒーを毎日3~4杯飲む人は、ほとんど飲まない人よりもγ-GTPが平均で10以上も低かった(※注)。どうやらコーヒーにはアルコール性の肝硬変を防ぐ効果があるようなのだ。
【※/九州大学大学院医学研究院予防医学分野の古野純典教授らの研究】
22年間にわたり12万5000人を対象に調査を行なった研究(※注)の主執筆者のアーサー・クラツキー氏は英ガーディアン紙の取材で「コーヒーを飲めば飲むほど、アルコール性肝硬変で入院したり、死亡する危険性は低くなります」と語っている。脂っぽい食事が好きな人も、ぜひ愛飲したい。
【注/アーサー・クラツキー氏らによる論文『Coffee, cirrhosis, and transaminase enzymes.』】
※週刊ポスト2016年6月10日号