そして梅雨だるのもう1つの理由が、梅雨ならではの高い湿度。
「汗をうまくかけず、体内に余分な水分や老廃物が滞り、全身にさまざまな症状を引き起こします。漢方医学ではこれを“湿邪”と呼びます。湿邪を改善するには、体を温め、血のめぐりをよくすること。循環ポンプの役割を果たす筋肉を刺激してあげることが大切です」(川嶋さん)
ヘルス&ダイエットエキスパートの和田清香さんが推奨する梅雨だる解消法は「乾布摩擦」だ。
「乾布摩擦を科学的に検証したところ、まず血流量が増えることがわかりました。体中に酸素と栄養が行きわたることで、自律神経のバランスが整い、免疫力も高まります。肌をこする刺激で体が温まりますし、冷え症や慢性疲労の改善など、梅雨だる解消にさまざまな効果があります」(和田さん)
乾布摩擦といえば、タオルで体をごしごし強くこするイメージがあるが、和田さんが実践するやり方は、乾いた布や柔らかいタオルで、撫でるようにやさしく体をこするだけ。服の上から行うのがおすすめだという。
肩凝り、首凝りを感じている人は、小さくたたんだタオルを、鎖骨に沿って、鎖骨の下のラインを押しながら、胸の中心部分から肩側に向かってこするといい。また、冷えやむくみを感じている人は、二の腕の外側をわきの下からひじに向かってこすり、さらに二の腕の内側も同様にこするといい。
「これだけでなく、背中や脚、お腹など、気になる部位をこすってみるだけでもいいです。1か所5~10回なので、全身でも3分程度で済みます。入浴前に行えば、血行がよくなるので温浴効果も高まりますよ」(和田さん)
ジメジメした今こそ、梅雨だるをカラッと解消しよう!
※女性セブン2016年6月30日号