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2016.06.29 07:00  週刊ポスト

最後は抜歯まで行き着く「銀歯治療」の負の連鎖

 さらに、長崎大学歯学部の久保至誠准教授は、歯を削ることに熱心な日本の歯学教育について証言する。

「昔の歯学教育には、“予防拡大”という概念がありました。これは先々虫歯になるだろうと予測される健康な部分の歯も、ついでに削って、銀歯などで詰めてしまう考え方です。

 奥歯にできた比較的初期の虫歯は、型をとって填めるインレー(詰め物)を使います。この時、歯磨きでキレイに磨けるように虫歯部分よりも広く削ってインレーを填めるように教育されました」

 つまり、熱心に虫歯治療に通えば通うほど歯を削られ、歯の寿命を縮めていたのだ。もちろん時代が今とは違うが、国として虫歯治療の方向性を転換する理由を説明するべきだろう。

 そうしなければ、古い考え方の歯医者は今でも“予防拡大”をしている可能性はある。

●レポート/岩澤倫彦(ジャーナリスト)

※週刊ポスト2016年7月8日号

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