いちばん合理的な作戦は「人気がある優秀なオス」の子供を産み、「ダメなオス」に育てさせること・生物学者ロビン・ベイカーは、実際に約10%の男性が「自分の子供だと信じて血のつながらない子供を育てている」と主張します。
心理学者のクリストファー・ライアンと精神科医のカシルダ・ジェタは、一夫一妻制が人間の本能に逆らった社会的な制度に過ぎず、人間の本能は「乱婚」、つまりフリーセックスだと指摘しました。セックスのとき女性が無意識に声を出すのは、パートナーを喜ばせるためではありません。セクシーな声を出すことで、なんと「ほかの男たちを興奮させて呼び集めるため」なのです!
このように、本書には現代社会でうかつに公言できない“言ってはいけない真実”が次々と紹介されます。そのすべてが間違いない事実と証明されているわけではありませんが、それぞれしっかりとエビデンス(科学的根拠)があることは無視できないでしょう。
誰だって不愉快なものや怖いものは見たくありません。だからといって、目をつむって道路に飛び出せば、たちまち車にはねられてしまいます。この世界がどんなに理不尽にできていても、事実は事実として受け入れることは必要かもしれません。
※女性セブン2016年7月14日号