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住宅ローン金利が下落中 今こそ借り換えの検討をとFP

住宅ローン金利が下落中

 7月1日に長期固定金利住宅ローンの『フラット35』がついに1%を割る0.85%(※)という史上最低値を更新。借り手市場の今こそ、借り換えで100万円以上得するチャンス!

【※『フラット35』の2016年7月金利は、15~20年借り入れで0.85%、21~35年借り入れで0.93%。銀行によって金利に差があり、取り扱いのないところもある】

 今年2月に始まった日銀のマイナス金利施策により、住宅ローン金利が下がっている。

「これまで、借り換えの目安は“残債1000万円以上、残期間10年以上、金利差1%以上”とされてきましたが、今、この目安は当てはまりません。誰もが借り換えを検討する姿勢を持つべきです」とはファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。

 数年以内に住宅を購入し、すでに低金利でローンを組んでいる人も、このチャンスを見逃すべきではないと言うのは、ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみさんだ。

「残期間が長いほど、借り換えの効果は大きい。0.3%程度の金利差でも、総支払額で数百万円変わる可能性も」

 とはいえ、借り換えには数十万円単位の費用がかかり、手続きも面倒。差額に目を奪われ、失敗をしないよう、借り換えは、残期間3年以内の人以外全員検討すべきだと前出の畠中さん。その上でまず必要になるのが、現在のローンの「償還表」だ。償還表とは、借り入れが全期間固定金利なら借入時に渡されるもので、変動金利なら半年ごとに郵送されてきているはず。

「償還表を見ないと、残債や今後支払う利息、残期間が正確にわからず、借り換えの試算ができません」(前出・中嶋さん)

 もし見つからなければ、金融機関に再発行を頼めば大丈夫。償還表が用意できたら、いくら得するか調べてみよう。

「銀行のサイトには“借り換えシミュレーション”があり、償還表を基に該当する数字を打ち込むだけで試算できます。窓口や電話でも問い合わせられます」(中嶋さん)

 総支払額で減った金額だけ、この先支払う利子を節約できるということになる。

「残期間が数年しかない人が借り換えなくていいのは、借り換えにかかる費用を考えるとメリットがあまりないためです」(畠中さん)

 総支払額が減ったからといって、喜ぶのはまだ早い。借り換えには数十万円の手数料がかかるのだ。この手数料を差し引いても得する目安を、中嶋さんはこう語る。

「現在の残債と、借り換え後の総支払額の差が、新たな借り入れ額の4%あれば決断を。例えば、2000万円を借り換えるなら、差額が80万円以上あるかチェックしてみてください」

 借り換えを決断したら、手数料の比較を。同じ金利なら手数料が安い金融機関で借り換えをした方が得だが、畠中さんはこうもすすめる。

「手数料や金利がさほど低くなくても、お得な特典がつく場合もあります」

 情報を集めて比較し、最適なローンを見つけよう。

※女性セブン2016年7月28日号

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