ここ数年、日本でも夏の気温はどんどん上昇しており、あまりの暑さに食欲がなくなってしまう人も多いのではないだろうか。夏バテ解消にと、シュラスコのように、日本でも焼き肉を食べる人も多いと思う。でも、たくさんは食べられないのでは。そんなとき、見た目も味の変化も楽しめるこの万能ソースをタレ代わりにすると、カルビや豚トロのような脂っこい部位の肉も、案外いつもよりたくさん食べることができる。いったいどうしてなのだろうか?
「夏の暑いときは、酸っぱいものを食べると胃が刺激され、食欲がわくんです。そして消化の促進にもつながるんですね。あと、このソースには玉ねぎが入っています。疲れたときなど、豚肉を焼いて、このソースをかけて食べるのは、おすすめです。豚肉にはビタミンB1が多く含まれていて、疲労回復には、ビタミンB1の吸収を促すアリシンを豊富に含んだ玉ねぎと、一緒に食べると効果的なんです」(前出・岡田さん)
スタミナをつけようと肉を食べても、胃にもたれやすい。しかし、酸っぱいこの万能ソースと一緒に食べると、胃も刺激され、栄養面でも効果的なようだ。
見た目もカラフルで涼しげなこの万能ソース、どんな肉とも相性がいい。
更には意外かもしれないけれど、鯖や鰯など、色々な焼き魚にかけても、いつもと違った味になっておいしい。他にも鶏の唐揚げやハンバーグ、フライなどの普段の夕食のおかずにも、ちょっとこのソースをかければ食欲がわいてくるし、野菜嫌いな子どもでも、細かく刻んであることで食べやすいはず。まだまだ厳しい暑さの続く、この季節にも本当におすすめなのだ。
いつも元気いっぱい、開放的で、陽気なブラジル人の元気の源は、暑さも疲れも吹き飛ばす、スタミナたっぷりの豪快な肉料理と、そして、その肉をたくさん食べるために欠かせない万能ソース、モーリョ・ヴィナグレッチなのかもしれない。激しいサンバのリズムに合わせて、どんなに激しく踊っても疲れを見せない、熱いブラジル人の食事を支える万能ソースは、添えるだけで見た目からも更に食欲をそそり、そして栄養面からも、優れたサポートをする名脇役といえるのではないだろうか。