真夏はもちろん、残暑の季節も暖房がききすぎる冬も「汗」の悩みはつきない。脇や背中、首筋を流れる汗をぬぐい、制汗スプレーや汗ふきシートを持ち歩く人も男女問わず増えた。ところが、頭だけは出先で思い切り拭くこともままならず、何度も洗うのは現実的ではない。頭のかゆみやニオイが気になっているのに放置しておくと、症状が悪化したり頭皮のダメージにもつながる。周囲を不快にさせない身だしなみとしても気をつけたいが、どう対処すればよいのか。
「暑くなって汗をかくからか、頭皮のかゆみが止まらなくなりました。触ってみると、おできのようなものができている。皮膚科へ行くための時間をすぐ作れるわけでもないし、面倒なんですよね。そのうち治るだろうと毎日、丁寧にシャンプーして、きちんと髪を乾かして眠るようにしていたんですが、どんどんかゆくなりました。頭をかく回数が増えているよ、と家族から指摘されました」(30代・会社員男性)
鏡をじっくり見る習慣があまりない男性の場合、髪で隠された腫れや湿疹に気づかぬまま過ごし、ある日突然、肩にフケやめくれた頭皮がたくさん落ちて初めて頭皮湿疹になったと気づく人が多い。更にかゆみがひどくなって頭をかきむしったり、炎症をそのままにしておくのは頭皮にダメージを与えるため、薄毛の原因につながることもある。身だしなみのためにも、薄毛を招かぬ健康な頭皮づくりのためにも早めの処置を心がけたい。
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