国内

鉄道系の隠語 「車内点検のため」はほとんどが痴漢

鉄道系は「ウソを言わない」のが鉄則(写真はイメージ)

 レジャー施設や家電量販店、スーパー、デパート、鉄道などで緊急事態に隠語で交わされるメッセージがある。

 数字で表すのはスーパーも一緒。大手スーパーチェーンでは、「怪しいお客さんが来た」が20番で、レジの混雑が90番。

「レジ混雑を隠語にしたのは、“レジお願いします”と言って、なかなかスタッフが来なかった時にお客さまがイライラされるから。でも最近、90番=レジ補充と気づいたお客さまが増えたので、95番などにしようかと検討しています」(スーパー店員の50代女性)

 BGMとの合わせ技もあり、タイムセールをする時はオリジナルソングを流す店も。

 一方、デパートはBGMがメーン。都内のある百貨店では、雨が降ると『雨にぬれても』が流れ、止むと『蒼いノクターン』。混雑してきたら『スター・ウォーズ』、売上目標達成まであと少し、は『ロッキー』のテーマ曲が流れる。

「すべてのかたに快適にお買い物をしていただくためにBGMで周知しています。“雨が降ってまいりました”というと気分が下がってしまうお客様もいらっしゃるので」(同百貨店店員の30代女性)

 ただし、万引きがあった時はアナウンスも行う。

「『内線○○番までご連絡ください』といいます。従業員も一気に警戒モードになります」(前出・店員)

 その後、対応が終わると注意喚起のため「お荷物には充分ご注意ください」のアナウンスを流す決まりだそう。

 鉄道系は、「ウソを言わない」のが鉄則。そのため、ぼかした言葉が使われる。 例えば「車内点検のため」はほとんどが痴漢という。

「痴漢と言わない理由は、冤罪かもしれないためです。自分は聞いたことはないですが、不審者や電車ジャックなども車内点検に属するそうです」(電鉄会社勤務の20代男性)

 よく耳にする「車内清掃」は嘔吐物処理で、「お客様ご案内」は車いすの人を電車に乗せているとのこと。

「基本的に無線で連絡を取り合っているのと、昔電報を使っていた名残で駅は全部2文字で略して呼びます。武蔵小金井を“ムコ”、東小金井を“ネイ”など、似た名前が多く、覚えるのに苦労しました」(前出・男性)

※女性セブン2016年9月22日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

前回は歓喜の中心にいた3人だが…
《2026年WBCで連覇を目指す侍ジャパン》山本由伸も佐々木朗希も大谷翔平も投げられない? 激闘を制したドジャースの日本人トリオに立ちはだかるいくつもの壁
週刊ポスト
高市早苗首相(時事通信フォト)
高市早苗首相、16年前にフジテレビで披露したX JAPAN『Rusty Nail』の“完全になりきっていた”絶賛パフォーマンスの一方「後悔を感じている」か
女性セブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段どおりの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
昨年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん
「今この瞬間を感じる」──PTSDを乗り越えた渡邊渚さんが綴る「ひたむきに刺し子」の効果
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン