芸能

中島裕翔「褒められても、真に受けないようにしています」

 ここ数年、Hey!Say!JUMPでの活動に加え、役者としての進化ぶりが著しい中島裕翔(23才)。その経験と努力が実を結び、ドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)では主演を務めている。今回中島が演じているのは、憧れだった囲碁のプロ棋士への道を絶たれ、総合商社で働くことが決まった一ノ瀬歩。失敗ばかりのダメ社員が一人前の社会人として成長するさまを演じている。最終回を目前に自らを振り返ってもらった。

 ドラマの収録の合間に行われた女性セブンの撮影。「おまたせしました!」と役衣装のスーツ姿で颯爽と登場した中島。衣装以外で着る機会はほとんどないというリクルートスーツだが、整った顔立ち、長身にスレンダーなルックスは、当たり前のように何でも着こなす。

「スーツ着てるとサラリーマンに見えるでしょ?」と本人も自賛するが、サラリーマン役が多いのもうなずける。

 役衣装から今回の撮影用のカジュアルなスーツに着替えカメラの前に立つと、アイドル中島裕翔へと変貌を遂げた。

 23才になったばかりの中島だが、当然ながら社会人経験はない。スーツを着て満員電車に乗ることもないので、会社員は未知でしかなかったが、知らないなりに一ノ瀬という役柄と向き合い、ともに成長していこうと思いながら撮影に挑んだ。

「主演ドラマをやらせていただけたことが本当に嬉しかったですね。やらせていただくからには爪跡を残そう! とまではいきませんが、心の片隅に残る演技ができればいいな…と思いました。自分の出演した作品を見て褒めていただけることも多いのですが、あまり真に受けないようにしています。天邪鬼ということではなくて(笑い)、今の自分に満足しているわけではないので、納得できるまでは自分を褒めることはありません。ドラマでたくさんのかたがたとかかわり、自分の未熟さに気づかされることも少なくありません。日々勉強なんですよね。でも、いいものを作ろうと皆が同じ方向を向いている現場は刺激になりました。

 ぼくは社会人経験もないのですが、このドラマは身につまされることも多かった。余計な仕掛けはないんだけど、職場あるある的なものが多くて。社会のみんなはこうやって闘ってるんだ…って思いながら演じてきました。一ノ瀬という役柄を通して自分自身も成長できていればと思います」

 ドラマは18日で最終回を迎える。カメラが趣味だという中島は、時間ができたらゆっくり空を撮りたいと話す。一ノ瀬同様、着実に役者として成長を遂げている中島の見上げた先には、どんな空が広がっているのだろう。

※女性セブン2016年9月29日・10月6日号

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