スポーツ

ドライバー飛距離が最大38ヤード伸びる「高反発ボール」

「ルール不適合」のゴルフグッズが大人気

「異次元のプレーが体感できる」と売り切れが続出しているのが「ルール不適合」のゴルフグッズだ。

 日本ゴルフ協会(JGA)が定めるルールに違反しているギアのことで、プロツアーはもとより、アマチュアの大会や会員制ゴルフクラブの月例競技会などでも使用できない。

 しかしこれは、多くのゴルファーにはまったく関係ないことだ。仲間内でラウンドする分には何も問題ない。飛距離もスコアも確実に伸びて、さらにラウンドが楽しくなるゴルフグッズを紹介しよう。

 中高年ゴルファーがゴルフをあきらめる大きな理由は、「若い頃より飛ばなくなった」というものだろう。

 しかし、瞬く間に若かりし日の飛距離を取り戻すことができる魅惑のドライバーが存在する。ゴルフ歴30年、65歳になるA氏が語る。

「驚きました。定年後、10歳年下の家内にオーバードライブされるようになってしまったんです。いくら赤マーク(レディースティー)から打っているとはいえ、プライドはズタズタです。でも、高反発のドライバーを手にすることで、再び亭主として威厳を保つことができている。不適合とは家内には内緒ですが(笑い)」

「高反発」とは、ルールを超える高い反発係数を持つドライバーのこと。

 日本では、昨年10月に大手メーカーのPRGR(プロギア)が参入したことで話題となった。同社が発売した高反発の『金エッグドライバー』(10万円・税抜き、以下同)は大ヒットとなった。

 今年4月にはさらに長尺となって飛距離が伸びる『金エッグドライバー ロングスペック』(12万円)を投入。いずれも高額商品で、〈※公式競技では使えません〉という但し書きが添えられているにもかかわらず、ゴルフショップでは品切れ状態が続いているという。

「ルール不適合であることをきちんとアナウンスした上で、高反発を必要としているユーザーのために販売しています。当初は70~80代のゴルファーを想定していましたが、昔のような飛びを取り戻して楽しみたいという60代のシニアゴルファーにも受け入れられています」

『金エッグ』の大ヒットにより、各社が高反発ドライバーの開発・販売に着手。いまやゴルフショップでは「高反発コーナー」が設けられるほどだ。

 高反発を売りにするボールもある。中でも人気なのは、昨年6月に発売されるや、爆買いゴルファーが続出した『飛匠レッドラベル 極』(ワークスゴルフ=1ダース3980円)だ。表面カバーなどの改良によって、初速が公認球より最大毎秒4メートル速くなり、ドライバー飛距離も最大38ヤードの伸びが確認されているという。

 発売元のワークスゴルフの担当者が語る。

「高反発ドライバーは高額ですが、ボールならお手頃な価格でお客様も手に取りやすいようです。これまで通りに打てばいいし、結果もすぐに表われます。すでに高反発ドライバーを使っている方は、高反発ボールの併用でまさに鬼に金棒です」

※週刊ポスト2016年10月7日号

関連キーワード

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン