食べ物や飲み物は、関連の記念日がたくさんあり過ぎて迷うところ。何はさておき、「ワンカップの日」(ワンカップの誕生は東京オリンピックの開会式の日)をお祝いするワンカップでの乾杯は欠かせません。つまみは「ポテトサラダの日」や「トマトの日」にちなむもよし、「亀田の柿の種の日」(1が柿の種、0がピーナッツに見えるから)にちなむもよし。「お好み焼の日」(焼くときにジュージュ―という音がするから)や「紀文・いいおでんの日」(1010を並べ直すと「1=い、1=い、0=お、0=でん」と読めるから)でもあります。
一日の締めくくりには、「手と手の日」(手と手=10と10)ということで、そっと妻やパートナーの手を握りましょう。「な、なにすんのよ!」と驚かれても、「だってほら、今日は『手と手の日』だから」と言えば気持ちは重々伝わるはずです。1010だけに。そして「ふとんの日」に感謝しつつ、あたたかいふとんにくるまれて眠りにつきましょう。
ああ、なんて充実した一日なんでしょうか。いつもとはひと味もふた味も違う休日が過ごせるのはもちろん、それぞれの由来の強引さから「根拠があろうがなかろうが、要は言ったもの勝ち」「どんなに臆面のない理屈でも、開き直ってしまえば大丈夫」「世の中はベタなダジャレで成り立っている」といった大人にとって大切な教訓も学べるでしょう。
よかったら、ここで得た10月10日の豆知識を同僚や後輩にも得意気に披露してください。なるべくとうとうと語ったほうがいいでしょう。1010……以下略。