「オネエキャラ」ならぬ「ユニセックスキャラ」という新境地を切り開いたGENKING.(40)
「やーよ!」2015年3月1日、テレビ番組で発した一言が1人の人生を大きく変えた──日本テレビ系『行列のできる法律相談所』に出演し、彗星の如く現れた“彼”の名前は、GENKING。「オネエキャラ」ならぬ「ユニセックスキャラ」という新境地を切り開き、あらゆるテレビ番組に引っ張りだことなった。当時の年間出演本数は200本超だったという。
あれから10年、“彼女”は「いい意味でも悪い意味でも、時の人って“幻”なんだ」と当時を振り返る。GENKING改めGENKING.(40)が、マルチクリエーターでタレントとして一心不乱に駆け抜けた日々を語る。【全3回中の第1回】
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──テレビ初出演となった『行列のできる法律相談所』(のちに、『行列のできる相談所』に改題)で「やーよ!」と発言してからちょうど10年経ちました。放送直後から、テレビで見ない日がないほどに一世を風靡したGENKING.さんですが、当時のお話をぜひ聞かせてください。
「正直、何も覚えてないです(笑)。とにかく忙しくて、寝る時間もほとんどなかったですね。朝、マネージャーが家の鍵を開けて入ってきて『起きてください!』って言われて、パジャマのまま外に出て、車で移動している間にメイクさんとスタイリストさんに仕上げてもらう。で、1つの現場が終わったら、車の中で服を着替えてまた次の現場。それで、1日の仕事が終わるのがだいたい深夜1時とかで、翌朝4時とか5時に迎えが来る。その繰り返し」