ライフ

ボツイチ 愛妻家だった人が「第2の青春」を謳歌する傾向

「第2の青春」をどう楽しむか?

 最近は、妻に先立たれた独身男性を「ボツ(没)イチ」と呼ぶ。意外に多いのが「ボツイチライフは愉しい」という声だ。

「妻が亡くなってから始めた登山が楽しくてね。低い山ばかりだけど、もう10か所以上は登った。山以外でも、登山仲間で集まってワイワイ飲んでるよ」

 こう嬉しそうに話すのは3年前に妻に先立たれた66歳の男性だ。だが、新しい生活に踏み出すまでにはかなりの時間を要したという。

「ずっと家に閉じ籠もりっぱなし。妻と向かい合っていた食卓にひとりで座るのが寂しくて、1日何も食べないこともあった。掃除や洗濯も億劫になり、部屋も散らかりっぱなし。友人がそんな私を見るに見かねて、登山に誘い出してくれた」

 家族問題評論家の宮本まき子氏がいう。

「ほとんどの男性が、奥さんを亡くすと深く落ち込みます。でも、何かのきっかけで前向きになり、人生を満喫する人も多いんです」

 八洲学園大学教授で家族問題評論家の池内ひろ美氏が「立ち直りやすいタイプ」をこう分析する。

「意外に思われるかもしれませんが、愛妻家だった方のほうが“第2の青春”を謳歌される傾向があります。ずっと妻を愛してきたことへの自信があるからでしょう。しばらくすると妻に頼りきりだった生活を離れ、自分から新たなコミュニティに飛び込むなど、楽しみを上手に見つける人が多い」

関連キーワード

関連記事

トピックス

逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
マッチングアプリぼったくり。押収されたトランプやメニュー表など。2025年5月15日、東京都渋谷区(時事通信フォト)
《あまりに悪質》障害者向けマッチングアプリを悪用した組織的ぼったくりの手口、女性がターゲットをお店に誘い出し…高齢者を狙い撃ちする風俗業者も
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下の「慰霊の旅」に同行された愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、皇室とご自身の将来との間で板挟み「皇室と距離ができればこうした仕打ちがある」という前例になった眞子さんの結婚 将来の選択肢を“せばめようとする外圧”も 
女性セブン
“じゃないほう”だった男の挑戦はまだまだ続く
「いつか紅白で『白い雲のように』を歌いたい」元猿岩石・森脇和成が語る有吉弘行との「最近の関係性」
NEWSポストセブン
「ピットブル」による咬傷事故が相次いでいる(左・米軍住宅参考画像)
《沖縄で相次ぐピットブル事件》「チェーンを噛みちぎって引きずった痕も…」自治体が狂犬病の予防接種すら把握できない“特殊事情”「米軍関係者の飼い犬だった」 
NEWSポストセブン
白鵬の活動を支えるスポンサー企業は多いと思われたが…
白鵬「世界相撲グランドスラム」構想でトヨタ以外の巨大スポンサー離反の危機か? “白鵬杯”スポンサー筆頭格SANKYOは「会見報道を見て知った。寝耳に水です」
週刊ポスト
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルの飛行機でスヤスヤ》佳子さまの“寝顔動画”が拡散…「エコノミークラス」に乗った切実な事情
NEWSポストセブン
6月13日、航空会社『エア・インディア』の旅客機が墜落し乗客1名を除いた241名が死亡した(時事通信フォト/Xより)
《エア・インディア墜落事故》「ボタンが反応しない」「エアコンが起動しない」…“機内映像”で捉えられていた“異変”【乗客1名除く241名死亡】
NEWSポストセブン
ロスで暴動が広がっている(FreedomNews.TvのYouTubeより)
《大谷翔平の壁画前でデモ隊が暴徒化》 “危険すぎる通院”で危ぶまれる「真美子さんと娘の健康」、父の日を前に夫婦が迎えた「LAでの受難」
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン