国際情報

名古屋のホテルの洗浄便座を持ち帰った中国人観光客の言い訳

ホテルから便座がなくなる事件が発生(写真:アフロ)

 常識の差異に仰天することはまだまだある。中国の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏が指摘する。

 * * *
 10月中旬、久しぶりに日本で中国人観光客のマナー違反が話題になった。といっても騒ぎになったのは主に中国国内でのこと。日本ではほとんど取り上げられなかった。

 騒動になった原因は国慶節の休みで名古屋を訪れていた中国人観光客の一人が、ホテルに備え付けられていた便座(洗浄機能付き)を持ち去ったことだった。チェックアウト後にホテルが発見。参加していたツアーのガイドを通じて抗議。後に本人から連絡があり、謝罪して便座を送り返したことで一件落着したというのだ。情報が中国に伝わる過程では「情報そのものが中国人を侮辱するためのデマではないか」とも疑われ、一時、ネット上が少し苛立つ場面もあった。

 結局、事実は当初伝わっていたのと大きく違わなかったと判明して騒ぎは収束するのだが、面白かったのは便座を持ち帰ろうとした観光客が「私の前にホテルを使用した人の忘れ物かと思った」という言い訳だ。

 同じころ、中国のネットではもう一つ中国人の旅行マナーに関して注目されたニュースがあった。それが10月14日付で『揚子晩報』が報じたニュース、〈ネットで話題 泊まったホテルの電気ポットで下着を消毒した女性のマナー〉である。

 きっかけはネット上の書き込みだった。自らの清潔好きをアピールする女性が「出張中は必ず下着をポットで煮て消毒する」と告白し、その話がネットを通じて拡散されたのである。

 その女性が泊まった現場とされたのが南京市内のホテルであったため地元の『揚子晩報』の記者が確認に走り回ったという。

 結論から言えば、この噂はどうやらデマであったようなのだが、空騒ぎが収まっても「(人によっては)やりかねない」と心配する声はなかなかなくならなず、「ホテルのポットを使うのはもう嫌だ」などという書き込みがあふれたという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン