村井氏が顧問を務める民間会社JESEA(地震科学探査機構)は、毎週発行のメールマガジンで最新の地震予測を公開している。鳥取県中部地震の2日前の号でも〈鳥取・島根周辺〉を警戒レベル4の〈震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高い〉地域として警鐘を鳴らしていた。
なぜ、村井氏は熊本に続いてまたも大地震を予測できたのか。村井氏は「鳥取には、熊本に出ていた大地震の前兆と同様のものが現われていた」と説明する。
その兆候とは、「異常変動」とともに、その地域に長期的な「沈降」が進行した後の「静謐期間(大きな変動のない“静かな”期間)」があったというもの。一連の流れが一致していたのだ。村井氏が警告する。
「熊本地震を機に全国各地で異常が見られるようになり、日本列島全体が不安定な状態になっています。だから、鳥取で終わりというわけではない。今、再び全国的な静謐期間に入っていることから、今後、さらなる大地震が起こる可能性は高いのです」
●JESEAでは毎週水曜日にメルマガ「週刊MEGA地震予測」(月額216円)、スマホ用ウェブサービス「nexi地震予測」(月額378円)で情報提供している。詳しくはhttp://www.jesea.co.jp
※週刊ポスト2016年11月11日号