ライフ

現役僧侶による人気悩み相談サイト ダブル不倫への回答は

月間30万ビューを誇るという「hasunoha」

 お悩み相談サイト「hasunoha(ハスノハ)」が評判だ。回答するのは宗派問わず200人の現役僧侶で、これまでに2万3000件以上の悩みに答えてきた。男女の道ならぬ恋に対する回答は、普通の相談サイトとはひと味もふた味も違う。

「人妻を好きになってしまいました」とダブル不倫を打ち明け、しかしその一方で「家庭を壊したくない」と相談するのは3人の子を持つ40代の男性だ。

 みんなの寺の天野和公副住職は、『マーガンディヤ経』なる教典に登場する、重い皮膚病のかゆみから一時的に逃れるために患部を焼くことを繰り返して悪化させてしまう人物を紹介し、不倫男性に重ねる。

〈(経典に出てくる皮膚病の人は)自分が楽になる方法はこれしかないと思って火で焼き続けるのですが、治ることはありません(中略)。大きな悩みがほかにあり、それをこの関係(不倫)で紛らわしているのではないでしょうか。(適切な治療を受け)根本から治癒する道、胸を張って『幸せだ』と言える道を探してください〉

 過ちを懺悔する相談者にも、心から寄りそって回答する。10年前、義父が飼い始めた室内犬を妊娠中のストレスから殺してしまったことが、ずっと心の重しとなっているという女性の告白があった。

 それに対し、曹洞宗安穏寺の丹下覚元住職は仏教でいう功徳(善行)を積む大切さと関連づけて諭す。

〈罪意識があなたを導こうとしている。幸せは人に求めるものじゃなく自分の心の田んぼの土づくりができてはじめて良いお米ができる。(中略)人間向上の為にもう一度ワンちゃんを飼(えば)(中略)、自分の『都合意識』に目を向ける功徳になる〉

 僧侶でなければ出てこない言葉だろう。

※週刊ポスト2016年11月11日号

関連キーワード

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン