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急増する「肺MAC症」 3種類の抗生物質併用で治療

 結核菌の特効薬があまり効かないため、治療はクラリスロマイシンという抗生物質を中心に、結核の抗生物質を2種類併用し、1年以上飲み続ける。結核における半年の服用と比べてみても、倍以上の時間がかかる。

「肺MAC症には、クラリスロマイシンという抗生物質がよく効きますが、1剤での服用ではなく、最低でも2種類を併用して使います。クラリスロマイシンはマイコプラズマや百日咳に効果があるため、咳に効果があると拡大解釈されてクリニックなどでよく処方される薬です。

 服用すると咳の症状は一時的によくなるのですが、やめるとぶり返し、耐性菌ができます。服用後に肺MAC症と診断された場合、この薬が使えなくなることもあり、そのような時には治療薬選定に苦労します」(岡部長)

 徐々に症状が悪化してくると拡張した気管支に痰が溜まり、そこで他の菌が増えて肺炎を起こしやすくなるので、注意が必要だ。インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを打つなど肺炎の予防も大切になってくる。

■取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2016年11月18日号

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