「冬は血管が収縮するが、夏は高温によって血管が拡張するために血圧は下がって安定しやすい。夏は降圧剤の量を減らしたり、やめたりするのに向いているといえます。

“やめ時”の見極め方としては、まず複数の降圧剤を使用し2年以上の降圧剤治療を行なっている場合は必ず医師と相談したうえで、どれかひとつの薬の最小使用量まで減らしてみてください。3か月以上正常血圧が維持できていれば、中止を検討してよいでしょう。その際、エコー検査で心肥大の有無を確認するなど異常所見がないことを確認することが大事です」(同前)

 このような手順を経て降圧剤をやめられたとしても、再び血圧が上がっては意味がない。数多くの高血圧患者に降圧剤をやめさせることに成功している前出の坂東氏が指摘する。

「やめた後も正常血圧を維持できる人に共通するのは、適切な食事と運動で減量に成功していることです。体重を減らすと腹部の内臓脂肪が減る。すると、脂肪細胞から『アディポネクチン』というホルモンの分泌が活発になる。このホルモンには血管を広げて血圧を下げる作用があります。

 先日、1年前に降圧剤をやめた患者が『また血圧が上がってしまった』と来院してきました。原因は体重が10キロも増えていたことにありました。降圧剤中止後にどのような生活を送るかで血圧を維持できるかが決まります」

※週刊ポスト2016年12月16日号

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