ピアニストの蔵島由貴さん
「メロディーの一番大切な部分を残し、細かな枝葉をそぎ落とすという方法で、楽譜をアレンジしました。これなら弾くのは簡単ですけど、本格的な名曲の味わいが楽しめます」(同前)
こうしてできあがった練習法を、蔵島さんは新刊『ゆび一本から弾けるクラシック』にまとめた。蔵島さんはいう。
「弾く人がいなくて部屋で眠っていたピアノを、ぜひこの冬にもう一度弾いてみてはどうでしょう。『ゆび一本』なので、幼児でも気軽に弾け、親子の連弾なんかもできるかもしれません。そして、介護施設などにも広がって、ピアノで思い出の曲を弾く人が現れたらうれしいですね」