昭和の時代、メールもFAXもなかった時代なら、電話で問い合わせを受けても、「ま、仕方ないかな」とも思ったのでしょう。でも、メールがこれだけ普及している今は、誰もが「あなたの手元に詳細は残ってますが?」という気持ちになってしまうもの。
自分が「老眼=老いた目=老人」になりつつあるのを、否定したい気持ちはよくわかります。だからといって、周囲に迷惑をかけていいことにはなりません。それに、老眼鏡さえかければ、簡単に老人状態から脱出することができるんですよ!
人間、面倒だからと週刊誌などを読まなくなって、情報を拾わなくなるのが、いちばんの老けの原因。思考のスピードも行動も、すべてが衰えていってしまいます。ぜひ、意地を張らずに、時期がきたら大人の眼鏡をかけていただきたいものです。
そしてもし、初めて大人の眼鏡を選ぶのなら、小さめよりも大きめが、私のおすすめです。リーディンググラスと呼ばれるタイプは、小さいものが多いでしょう?
でも老眼鏡は凸レンズなので、かけると目が大きく見えるんです。しかも、大きなフレームは、目の下のくまやたるみ、小じわをちょうどうまい具合に隠してくれますよ。
この世に生を受けてから数十年。老眼鏡は、大人になったからこそ体験できる、初めてのおしゃれです。思い切って普段は身につけない派手な色とか、ユニークなデザインにトライしてみるのもいいかもしれませんね。
最近ではおしゃれ眼鏡のほとんどに、老眼用のレンズを入れることが可能です。私のお友達は、使わなくなったシャネルのサングラスを老眼鏡に作り替えたと言っていました。アラレちゃんタイプの眼鏡も流行っています。似合う人はどうぞ。
オバさん、万歳!
※女性セブン2016年12月22日号