この季節、頭を悩ませるのがクリスマスプレゼント。孫の喜ぶ顔が見たいと思いながらも、さて、何を選べばいいものかと、途方に暮れる――かつては正月にお年玉をあげるだけで済んだじいじとばあばの役割は、サンタさんにも広がっている。
「三世代で来店されるお客様もいらっしゃいます。また、おばあちゃんやおじいちゃんがメモを見ながら『孫が欲しいと言ってるんだけど、どこにある?』と、店舗スタッフにお声がけいただくこともよくあります。プレゼントの相談が、お孫さんとコミュニケーションをはかる機会になっているようです」と日本トイザらス広報の見岡大輔さん。
まずは、今年のクリスマスプレゼントの流行について知っておきたい。2014年は妖怪ウォッチやアナ雪などのキャラクターが市場を席巻したが、昨年から今年にかけては際立った人気キャラクターが不在で、人気おもちゃの傾向も変化している。
「今年のクリスマスプレゼントのキーワードは『リアル』です。お買い物や料理、ペットの世話など、現実に近い遊び方ができる商品が大人気。おもちゃは年々進化し、機能が向上して、どんどん本物に近いクオリティーになっています」(見岡さん)
なじみの薄いものも多いけど、孫の喜ぶ顔を思い浮かべながらじっくり読んでほしい。未就学児の女の子向けのプレゼントから。
「3才から幼稚園ぐらいまでの女の子は、親の真似をしたがるので、スマホやタブレットのおもちゃが人気です。子供向けのスマホ型トイ『ディズニーキャラクター マジカルポッド』(セガトイズ)は、本物のスマホのようにゲームができたり、写真が撮れたり、勉強もできます。もちろんインターネットにはつながっていません。定番なら『リカちゃん』や『メルちゃん』。『プリキュア』なども人気です」(月刊トイジャーナル副編集長の藤井大裕さん)
小学生になると“手作りもの”に興味が向く。とくにここ数年は“ホビー系”が女の子のトレンドだとか。
「ビーズを使って作る『アクアビーズ』(エポック社)、本物そっくりのクリームを絞って形を作ると固まってアクセサリーになる『ホイップる』(エポック社)も人気です。変わり種としては、ペンにハンドソープを入れて形を作る『あわモコ3Dペン』(シャイン)というのもありますね。編み物では『ラブあみ』。簡易な編み物機ですが、形を変えることができ、筒型にすれば筒形に編めて、線状にすればまっすぐ編める。糸を使わないミシン『フェルティミシン』(タカラトミー)はフェルトを絡ませることで縫ったようになるもので、安全です」(藤井さん)