■一人としか付き合ったことがないというコンプレックス
最初の結婚の相手は、大学の同級生でした。お互い初めて付き合ったもの同士で、何もかもが新しくて楽しかったし、だからあまりよく考えないまま、就職して2年経った頃に結婚しました。彼は中堅商社に勤めていて、忙しいもののやりがいを感じていたようでした。一方の私は、新卒で入った会社はあまりに忙しくて、結婚後、仕事をやめました。子育てをして、子供が大きくなったら少しパートに出て、という普通の主婦の生活に憧れていました。
彼には、私以外の人と付き合ってみたいという気持ちがあったようです。何度か浮気をされ、それを私は一時の遊びと目を瞑り、離婚はしたくなかったのですが、最終的に彼の方から別れてほしいと切り出されました。ショックだったし、これからどうやって生きて行ったらいいんだと目の前が真っ暗になりましたね。
でも、その時に見てもらった占いの先生に、「亜由美さんは再婚するから大丈夫。もっといい人が現れますよ」と力強く言われたんです。その言葉だけが心の支えでした。
派遣で仕事を始めたもののなかなか出会いはなくて。占いの先生に、出会う人数を増やしなさいとアドバイスをされて、結婚相談所に入りました。紹介を受けてお見合いをするんですが、初対面で人と話すのが苦手なせいか、なかなか次につながらなくて……。バツイチであることを気にする男性も多かったですね。元旦那さん、一人としか付き合ったことがないというのもコンプレックスで、正直、どうやって男性と接していいかわからなくなっていました。