「模様替え中にうっかりテレビを壊した」なんて、突発的な事故による家電の故障や家具の破損の時、頼りになるのがメーカー保証。でも期限が切れていたら…。
そんな時の頼みの綱が“家財保険”なんですって。それってどういうこと? 家財保険って火事で家財が燃えちゃった時に補償される保険…じゃないの? そこで、家財保険に詳しい、ファイナンシャルプランナーの平野敦之さん(以下「」内同)にお話を伺いました!
「家財保険は火災保険で、家具や家電など、生活に関する動産(動かせるもの)の被害を補償してくれます」
でも、火事なんて滅多に起こるもんじゃないし、火災保険は建物にかければ充分。高価な家財もないし、そこまでかける必要ないんじゃない?って思ってたけど、そうじゃないみたい。
「あまり知られていないのですが、家財保険は、日常の“破損・汚損”の補償もされていることがあります。例えば、家電を落として壊した、子供が窓ガラスを割ってしまった場合などです。保険の補償額は“再調達価額”といって、同等品を買い直した場合の費用が対象となります」
免責分は差し引かれるけれど、自腹で買い直す前に、保険会社に相談するのが賢い行動ね。ただし、補償は家の中の突発的な事故のみで、劣化による故障は対象外ですよ。
それともう1つ、家財保険を使える裏ワザが!
「マンションの場合、火事より水漏れが起こるケースが多いんです。そんな時にも家財保険は使えます。上階からの水漏れで家財や家具が使えなくなった場合、上階の損害賠償が受けられますが、“時価”での補償に。同等品を買い直すためのお金は出ません。でも、家財保険に加入していれば、損害賠償で足りない分の差額が補償されます」
高価な家具・家電がなくても、家族全員分の服や布団、パソコンなどが使えなくなったら、かなりの出費に。火災保険を見直す時は、家財の補償がどうなっているかも確認しましょうね。
文/お~ミカ。(生活マネーウオッチャー)
※女性セブン2017年2月2日号