芸能

ビートたけし「松方さんは勝新さんや錦之介さんに連なる人」

ビートたけしが松方弘樹さんとの思い出を振り返る

 1月23日に亡くなった俳優・松方弘樹さん(享年74)。かつて『元気が出るテレビ!!』などで共演したビートたけしは、松方さんの死に何を思うのか。新刊『テレビじゃ言えない』が話題のたけしが、テレビでは話せなかった松方さんとの思い出を振り返る。たけしによると、松方さんは「とんでもなくカネ払いがよかった」という。ある時は京都のステーキ店で5人で2000万円の勘定を現金払いをしたこともあったという。

 * * *
 あの人は別にオイラやら出演者だけにおごってたわけじゃない。スタッフにも大盤振る舞いだった。

『元気が出るテレビ!!』じゃ、毎年春と秋に関係者を一堂に集めて、「スタッフパーティ」というのをやるんだよ。

 そのときに、松方さんは出演者とスタッフの全員に小遣いをくれるんだけど、オイラなんかはさすがに辞退しちゃうからね。そしたら、その残ったご祝儀をめぐって、大ジャンケン大会だよ。あの頃は本当におおらかな時代だったね。

 オイラがドラマや映画の撮影で京都・太秦の撮影所に行ったときも、松方さんのそういう面倒見のよさのおかげで助かった。

 松方さんは裏方に対してもそんな風にカネ払いがいいんで、「お兄ちゃん、お兄ちゃん」って呼ばれて、うるさ型のスタッフみんなから慕われてるんだよな。逆に、ケチなヤツは大変な目に遭っちゃう世界だからね。撮影所での扱いがゼンゼンちがうんだよ。

 オイラが太秦で「宜しくお願いします」って頭を下げたら、「ああ、お兄ちゃんに“タケちゃんのことよろしくな”っていわれてますから」って撮影所の一番端にある「特別室」って楽屋に通されたんだ。

 並びにあるのが、鶴田浩二さんとか高倉健さんとかの専用室でさ。その横にあるすごい特別室で、いきなりそんなところに入れてくれたんだよな。全部松方さんの「顔」のおかげだよ。

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン