百条委員会とは、地方自治法100条に基づいて地方議会が設置するもので、証言や資料提出を拒否した場合、禁固刑を含む罰則もある。ひとたび召喚が決まれば、豊洲への移転を決めた知事である石原慎太郎氏でも「覚えていない」「知らぬ存ぜぬ」を貫くことは困難だ。
「小池さんはそこが石原さんを“退治”するチャンスだと考えている。責任の所在が石原さんにあることが明確になれば、“やっぱり悪いのは石原さんなのね”と世論が動いて錦の御旗が立つ。そのタイミングで白紙撤回を掲げても、小池さんへの批判は生まれにくく、むしろ世論の強い後押しも期待できる。“厚化粧の仇”(注)はここで取ることになります」(前出・政治記者)
(注)2016年の都知事選の際、石原氏が小池氏について「厚化粧の大年増」と評した件。
その先に小池氏が見据えるのは7月の都議選だ。
「小池氏が主宰する政治塾は盛況で、地域政党である『都民ファーストの会』が発足するなど、候補者の擁立を含め着々と準備が進められています。このままの勢いなら、小池氏の公認候補が過半数をとることも決して不可能な話ではない。単独過半数となれば、すべて小池さんの思うままに動き出す」(前出・政治記者)
※女性セブン2017年2月23日号