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マヨネーズ、味噌、醤油… 安い商品には必ず「秘密」がある

安いものには訳がある?

 我々の食生活を支えるスーパーマーケットの食料品。消費者としては安く買えるに越したことはないが、なかには「どうしてこんなに安くなるんだろう」と首を傾げてしまう商品も少なくない。

 たとえば、買い物中にいつもより20~30円安いマヨネーズを見かけた場合には、カゴに入れる前に成分表示を確認したほうがいい。

 実は、ラベル表示をよく見ると、「マヨネーズ」ではなく「サラダクリーミードレッシング」と表記されている場合がある。その実態は「マヨネーズ風ドレッシング」なのである。食品表示アドバイザーの垣田達哉氏がいう。

「カロリーを抑えたマヨネーズは、脂質を抑えるために油分が規定量に達していないのです。そのため『マヨネーズ』とは名乗れない。油分を減らすために卵の使用量を減らし、糖類や添加物などを多く用いるため安くなる」

 味噌や醤油など発酵食品の中には、「発酵を抑える」ことで低価格を実現しているものもある。

「発酵には時間と手間がかかるので、発酵時間を短くすることでコストを抑えるのです。アミノ酸液で旨味を加えたり、着色料で色味を補って作っている商品もある」(垣田氏)

 安い商品には、必ず「秘密」が隠されている。血のにじむ企業努力によるものもあれば、「安かろう悪かろう」と判断されかねないものがあるのもまた事実だ。正しい知識をもって「いい買い物」を心がけたい。

※週刊ポスト2017年2月24日号

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