「『無印良品』を運営する良品計画は昨年も最高益を更新。内需関連銘柄のイメージが強いですが、実はアジアなどで堅実な実績を残してきました」(田代氏)
ストーブリーグの季節になると必ずといっていいほど加入の噂が出るのが村田製作所だ。確かな技術力を持つ電子部品大手として、スマホ向け製品などでヒットを重ねる打撃には定評があり、球界の村田(修一、巨人)とはちょっとタイプが違う。
「ロボットでも関連需要もある。ベテランではありますが安打製造機としてチームに貢献してくれるはずです」(平野氏)
地方の独立リーグで実績を積み上げてきた、いぶし銀の打者もいる。埼玉県北西部の小川町で誕生し、埼玉県を中心に活動しながら全国に店舗を拡大してきたしまむらだ。同じポジションにはユニクロを展開し、ヘイキンズのクリーンアップを張ってきたファーストリテイリングがいるが、最近は調子を落としている。着実に売り上げを伸ばしているしまむらは加入後のスタメン奪取も夢ではない。
小売りでは北海道出身のニトリホールディングスも好調な決算が続き、ヘイキンズ入りが待望される。2016年3~11月期の売上高は前年同期比13%増の3790億円。営業利益は28%増の702億円だった。
これまでは低価格商品でコツコツ当てるタイプだったが、最近は都市部の店舗で付加価値の高い商品を展開。長打力も身につけつつある。ファンの認知度も抜群だ。いずれもこれまでヘイキンズ入りしていなかったのが不思議なくらいの、実績のある選手たちばかりだ。
※週刊ポスト2017年3月3日号