今回の「12シーズン」の発表の場では、「今もがんですよ。体調? よくはないですね。現状維持という感じです」と明かした上で、こんなエピソードを披露した。

「やはり闘病中の兄・渡哲也さん(75才)とは、最近も渡さんの自宅でたまに会っていて、お互いの体調を気遣い励まし合っているそうです。2人は2011年にスペシャルドラマ『帰郷』(TBS系)で約40年ぶりに共演。渡さんは“これで最後”と口にしていましたが、4年前には渡瀬さん主演の『十津川警部』シリーズの第50作記念作品に、渡瀬さんのたっての頼みで渡さんが出演。兄弟の関係は以前にも増して深まっているんです。渡瀬さんにしてみれば、“兄の分も”という思いもあるのでしょう」(前出・芸能記者)

 渡は2015年6月に胸の痛みを訴え、急性心筋梗塞で緊急手術。現在も表舞台にはほとんど立たずに自宅療養とリハビリを続けている。もうひとつ渡瀬が口にしたのが「妻への感謝」だった。

「(がんになって)奥さんに対する態度が見事に変わりました。“なんでコイツと一緒になったのか”がわかりました」

 昨年7月の『おみやさんSP2』では、京都ロケの最中に渡瀬が体調を崩すと、妻が急遽京都に駆けつけ、渡瀬に寄り添うという場面もあった。

「さすがにがんになって食欲が落ちているそうですが、奥さんが家でも体調を気遣いながら、渡瀬さんが少しでも食べやすく、かつ必要な栄養がしっかりとれる食事を心がけているそうです。また、渡瀬さんは役柄の通り、口数の多いタイプではないですが、奥さんがどんな治療法があるのかなどを周囲に相談しながら、渡瀬さんの闘病を支えていますよ」(渡瀬を知る関係者)

 現場に立ち続ける渡瀬は、同じようにがんと闘いながら仕事を続ける人たちを勇気づけ続けるに違いない。

※女性セブン2017年3月9日号

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