芸能

伝説の女優・秋元ともみ「私は元気に過ごしています」

伝説の女優が当時を振り返る

 1986年にデビューし、アイドル的な人気を博して歌手デビューまで果たした伝説の美少女AV女優が秋元ともみだ。彼女が写真集『別冊スコラ40秋元ともみ』(1987年講談社/スコラ刊・撮影/平地勲)の思い出について振り返った。

 * * *
 正直、この写真集の撮影のことはあまり覚えていないんです。1986年にAV作品『卒業します』でデビューし、この写真集を撮影した1987年は、ほぼ毎日のように様々な撮影が入っていたと思います。何が何だかさっぱりわからないまま、撮影に追われていました。AV作品もあまり観ていないんです。観る暇もなかったんですが、あの頃は極貧生活でビデオデッキ自体を持ってなかったんですよ(笑い)。この写真集を久しぶりに見て、懐かしいな、ブスだなって思いました(笑い)。

 いろいろな撮影の現場を振り返ると、地面や雪の中に裸で寝そべったり、霧吹きで濡らされたり、普通に考えるとあり得ないシチュエーションなんですが、感覚も麻痺していたんでしょうね、よっぽど突拍子もないもの以外は受け入れてました(笑い)。最初は裸になることにも抵抗があったんですよ。でも作品に携わるスタッフの一生懸命な姿に打たれ、良いものを作りたいなって思えたのが頑張れた理由だったと思います。

 写真集やAV発売の際には、握手会もしていました。当時、来てくれていた方とか、たまに私のことを思い出すことあるのかなって、今回の(インタビューの)話をいただいたときに思いましたね。握手会は人だかりができるから、芸能人がいると勘違いした幼い女の子が列に並んじゃうことがあって、嬉しそうな顔をして握手してくれると、すごく申し訳ない気持ちになったのを覚えています。親御さんと苦笑いで顔を見合わせていました。

 1990年に引退して、今もファンの方がいるのかわからないですが、その節はお世話になり、ありがとうございました。私は元気に過ごしています。皆様が幸せになられていることを願っています。

●秋元ともみ(あきもと・ともみ) 1967年生まれ、北海道出身。1986年、全日本ビデオソフト協会の「ビデオクィーンコンテスト」で審査員特別賞を受賞し、同年宇宙企画より『卒業します』でAVデビュー。この作品を含む初期3作は、ソフトな内容ながら少女性を打ちだして大ヒット。『GORO』や『平凡パンチ』など雑誌のグラビアも数多く飾り、人気が爆発した1987年には『オールナイトフジ』のレギュラーに。1987年6月には『少女神話』で歌手デビューし、学園祭にも数多く呼ばれた。1990年に引退。

※週刊ポスト2017年3月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト